発達障害と栄養について
10歳未満男性
以前、「医師が教える 子どもの食事 50の基本」という本を読みました。
発達障害の子はほぼ鉄や亜鉛が欠乏している。鉄や亜鉛を処方し補充することで癇癪等が減る。等書いてありました。
ASDの4歳の息子は、偏食気味なのでそういった栄養はきっと充分取れていないと思います。
小児精神科ではこのような栄養を補う治療は一般的なのでしょうか。
(ネット上ではオーソモレキュラーで発達障害が治るなどありそれは怪しく感じています。
鉄や亜鉛を補う事で症状が緩和するというのは、オーソモレキュラー療法とはまた別なのでしょうか。)
【発達障害のお子さんに対して, 癇癪を減らす目的で亜鉛や鉄を補うことは一般的か?】というご質問ですね.
ご指名いただきありがとうございます.
確かに発達障害があると, 食事の内容に偏りがあって, 体内の鉄や亜鉛が不足していることが多いのは事実だと思います.
そして発達障害のお子さんに癇癪が起きやすいのも事実だと思います.
ただこの二つの事実に相関関係はないと思います.
すなわち
【栄養補給を行うことで癇癪が改善することはない】と考えます.
今まで摂取できなかった薬や食事を摂取できる時点で, お子さんのこだわりが減っていて,
だからこそ, 癇癪が減るのではないかと考えます.
個人的には発達の課題を抱えるお子さんをお持ちの親御さんの興味を引くようなタイトル・内容ですが, 医学的な事実とは言えないように思います.
個人的な考えですが, 参考になれば幸いです.
2023年05月10日 19時21分
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