指名:Dr.ニコ(小児歯科) 先生

6歳、昼食後の歯磨き粉について

10歳未満男性

いつも丁寧な情報の発信ありがとうございます。
子育て世代にも分かりやすく解説していただきとても感謝しております。

6歳の子の歯磨きについて質問です。
現在、朝と寝る前に950ppmの歯磨き粉ジェルタイプを使って歯磨きをしています。(うがいは無し。吐き出すように言っても飲み込んでしまう事が多いです…)
本当は推奨されている1500ppmを使いたいのですが子供向けの商品が無いので950ppmを使用しています。

今年小学校に入学して給食後に歯磨きの時間があり、その際歯磨き粉の持参も可となっています。
今の日本の推奨ではブラッシングは1日2回となっており、3回目をしても虫歯の発生率に差はないと聞きました。

この場合子供の小学校へは
①歯磨き粉は持参しない
②950ppmの歯磨き粉を持参する
③もっと低濃度の歯磨き粉を持参する

どれが良いのでしょうか。
一日二回ブラッシングをしていても磨き残しが不安なので出来れば歯磨き粉を使わせたいのですが、吐き出すのが苦手な為フッ素を取り過ぎになってしまわないか心配しております。

回答済み

歯科

ご質問ありがとうございます。そのように言っていただけて大変嬉しく思います!


6歳のお子さん、1日2回950ppmFのジェルタイプの歯磨き剤を使っており、学校での歯磨きでの歯磨き剤の使用についてのご質問ですね。


質問者さんの懸念している『吐き出しが苦手なので体内に取り込まれるフッ化物が多くなってしまうのではないか』と言う点を最大限考慮する場合は①がいいのではないかと考えます。

適正量であれば②を行っても体への悪影響は低いと言えます。1)

しかし、学校では『お子さんが1人で歯磨き剤を使用する』といったシチュエーションになりますので、つけ過ぎてしまう可能性を十分配慮する必要があると思います。


特に朝は慌ただしいため、磨き残しがあるかもと不安になる気持ち、とてもわかります。ただ質問者さんのおっしゃる通り、一般的にはフッ化物配合の歯磨き剤を使用した歯磨きは1日2回と3回でむし歯予防効果に差はないことから『磨き残しの不安』を保障する目的として3回に増やす必要性は低いと考えます。特に③に関しては濃度が低い(恐らく500ppmFまたはそれ以下かと想定します)場合は950ppmFよりもむし歯予防効果は落ちてしまう一方で、影響は少ないとは言え体内にフッ化物が取り込まれる、という現象が起きてしまいます。


②もやってはいけないわけではないので、やるとするならば事前にお家で適切な歯磨き剤の量や出し方をお子さんと確認することをおすすめします。もしかかりつけの歯医者さんがいらっしゃるようであれば、お子さんのお口の状況、むし歯リスクなどを総合的に判断してもらい検討していただいても良いでしょう。


参考になりましたでしょうか?遠くからお子さんのお口の健康が維持できますよう応援しております。


1)厚生労働省e-ヘルスネット,

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-02-007.html

(2023.05.14アクセス)


ありがとうございます!分かりやすく回答して頂きとても助かりました。
しばらく歯磨き剤は無しで子供とも約束事の確認をしつつ、定期健診の際にかかりつけ医にも相談してみる事にします。
大変お世話になりました。また子供の歯の事で分からない事がありましたら質問させて下さい!

2

2023年05月14日 14時09分


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