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相談詳細

里帰り出産が不安

20代女性

この夏に、第二子のための里帰り出産を予定しています。
また、私は全般性不安障害で通院中です。そのためか、今回の里帰り出産についても神経質になっており、精神ストレスがあります。

【心配事】
① 里帰り先が猫を飼っている
→私は猫のお世話も触りもしませんが、家族は猫を触り、その手で私に触れたり料理をしたりします。妊娠中は猫(のもつ菌)には注意と聞くので、心配。

② 里帰り先の家族は、よく出張にでかける
→それも、コロナや最近出だした麻疹の流行地域へ。移動は電車や新幹線。おそらくコロナも麻疹も抗体はない世代。私や、二歳未満の第一子、これから生まれる第二子に影響があるのではないかと心配。

③ ②に関連して、今回の里帰りは夏休み〜お盆期間も含むので、県外から兄弟や親戚が、これもやはり電車や新幹線を使ってやってくる。

【質問】
①里帰り先に猫がいることについて、妊娠中の影響や注意点
②妊婦や幼児、新生児に対するコロナや麻疹の影響や注意点

について、お答えいただきたいです。一人で考えると、不安が増幅しておかしくなりそうです。ぜひ正しい知識や有益な情報をご指導ください。

ご質問ありがとうございます。

そしてご懐妊おめでとうございます。

里帰り予定先で猫を飼っていたり、人の出入りがあって感染などが心配というご相談ですね。


妊娠中に初めてトキプラズマにかかった場合、胎児に感染して先天性トキソプラズマ 症を発症してしまう可能性があります。

妊娠初期に感染するほど重症になります。

トキソプラズマ は生肉や土、猫の糞便などから感染します。

猫との接触での注意点ですが、猫に生肉や未殺菌のミルクを与えない、猫を自由に徘徊させたりしない、他の猫と接触させないなどが大事です。

またご質問者様ご自身が猫の糞便の世話をしない、他の方に任せる、そして、お世話をする周りの方たちも必ず手を洗うなどがとても大事です。妊娠中に感染してしまう影響について、周りの方にもご理解をいただく必要があります。

トキソプラズマは猫だけでなく、生肉からも感染する可能性があるので、生焼けの肉やローストビーフなどは召し上がらないように気をつけてくださいね。また土いじりなどもしない方がよいです。


麻疹に関しては、ご質問者様は抗体はあるのでしょうか。ご本人が抗体が十分あるのであれば、発症するリスクは極めて低いと考えます。

そして、まだ里帰り前ですので、里帰り先にいらっしゃるご家族の方が、ワクチンの接種をしていないようであれば先に接種をしてもらうのが安心です。

コロナに関してもご本人様、ご家族様にもワクチンを接種してもらい、密を避けていただくなどの対策が大切です。

またお盆で家に出入りされる親戚の方にも、できれば里帰り中の妊婦さんがいることを周知し、ワクチンを接種してもらったり感染対策をしてもらったりするのが良いでしょう。


感染して高熱が長く続いてしまうと赤ちゃんの具合が悪くなってしまうなど影響がある可能性があるので、発熱した際には分娩予定の医療機関に連絡するようにしましょう。


また、上のお子さんはワクチン接種で、生まれてきた赤ちゃんに関しては、生後すぐはお母さんからもらった抗体で守られますが、やはりそれでも周りの方の感染対策は大切です。


里帰りをしなくても、感染の機会はあります。それでも里帰りをされることで、安心することや、頼れることも多いと思います。


いま現時点で予防出来ることやワクチン接種など対策できることは周りの方にお願いしておけるといいと思います。


以上ご参考になれば幸いです。

また何かご不安なことがありましたらいつでもご相談くださいね。

そして、元気なお子様にお会いできることを心よりお祈りしております。

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2023年05月20日 19時53分


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