相談詳細

すい臓がんの治療法について

70代女性

お世話になります。

70代の母が、11月頃から腹痛でかかりつけのクリニックを受診していました。腹部超音波や胃の内視鏡検査、CT、血液検査など一通り検査をしてすい臓に嚢胞があると言われました。ただ痛みの原因は分からないまま症状は改善されませんでした。

少しずつ食べる量が減ってはいましたが、5月頃から急激に食欲が減退し、お米以外はほとんど食べたくないと言う状態になりました。一度、他の病院を受診するよう勧めて断られたのですが、さすがに時間が経ってしまっているため、母の方から総合病院の紹介をお願いし、すぐにPET-CT検査をしました。

結果は悪性の腫瘍があるとの事で、治療は注射で腫瘍を小さくしてから手術をすると言われたそうです。母はがん専門医の意見も聞きたいので、セカンドオピニオンを希望して近く受診予定です。

ネットで調べると、すい臓がんの場合は手術が最優先で選択されると出ていたのですが、腫瘍を小さくする事に何か意味があるのでしょうか?病状がどれ位進んでいるかも聞かされなかったようで、どんな治療が最善の選択なのか知りたいです。

よろしくお願いします。

回答済み

消化器内科

ご相談頂き有り難うございます。 まずは膵臓癌の可能性があるということですね。嚢胞があると言われていたようですので、IPMNという嚢胞が以前からあったのだと思います。 そして、今回PET-CT検査で膵臓癌の可能性を指摘されたのだと思います。 抗がん剤治療(化学療法)ですが、実際に手術前に行うこともあります。 それは手術ができるかどうか、微妙な場合に選択されます。 癌が浸潤している程度次第では、先に化学療法を行って、その後に手術の可否を判断するのが適切なことがございます。 なお、化学療法を行う場合には、必ず病理学的な診断が必要ですので、EUS-FNA(超音波内視鏡で穿刺して細胞や組織を採取します)やERCP(膵管にカテーテルを挿入して膵液を採取して悪性所見を確認します)が必要になるかと思います。 そのほかご不明な点がございましたら、お気軽にご質問ください。

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2022年08月05日 16時03分


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