バレット上皮、逆流性食道炎

40代女性

一昨年・昨年と健康診断でバレット上皮、逆流性食道炎と診断されています。
経過観察で年一回の健康診断でいいと言われています。
健康診断診断を受けた病院ではないですが、
さらにずいぶんと前から胃もたれやムカつき、胸やけなどで
かかりつけ医から処方されたファモチジン、テプレノンを
就寝前にずっと服用しています。
今後、健康診断の他に何か気をつけることはありますでしょうか?
又、ごくたまに食後に出る咳はこのバレット上皮や逆流性食道炎が関係してるのでしょうか?

回答済み

一般内科

ご質問ありがとうございます。総合診療医のDIOと申します。 まずは、胃もたれやムカつき、胸やけ、咳嗽等、大変なことと思います。お大事になさってください。 さて、逆流性食道炎の治療等自体は症状の頻度と重症度等によっても少し変わってきますので、一般的に気を付けるべきとされるところをお話させていただきます。 まず、逆流性食道炎を増悪させるリスクとなるものに肥満があります。 肥満症であったり、最近体重が増えた、というようなケースでは減量をお勧めしています。 咳嗽は、後述しますが(特に数か月以上続いている場合)逆流性食道炎の症状として出る可能性があって、就寝中に出るようなことが多い場合には頭を上げて睡眠をとって頂いたり、食後にすぐに横になることを控えて頂いたりします。 また、カフェインやチョコレート、カレーなどの食事、炭酸飲料や高脂肪食などを摂りすぎると逆流性食道炎が増悪すると報告されています。 従って、食生活で気を付けるところは体重が肥満傾向であれば減量を、食事に上記のような刺激物等が多いようであれば控えて頂くということになるでしょうか。また、咳嗽は一度は医療機関で精査されることをお勧めしますが、逆流性食道炎からの咳嗽であれば食後すぐに横にならないこと等をお勧めいたします。 一般的に、3-8週間続く咳嗽の場合を慢性咳嗽(亜急性咳嗽とする書籍もある)と言い、原因として咳喘息、アトピー喘息、逆流性食道炎、風邪症候群後咳嗽等を疑います。これは、一般的な風邪症候群などでは咳は2週間以内に治まることが多いからです。そもそも「胃内容物が食道に逆流する」ことは健常人でも1日50回程度、食事時や食後にみられています。逆流性食道炎で咳という症状が起きることは一般的にはイメージしにくいかもしれませんが、内容物が食道に逆流し一部が誤嚥されてしまう可能性、逆流によって上気道(喉頭)が刺激されて咳嗽反射が誘発されてしまう可能性等により咳が起こるとされていて、国や報告によりますが慢性咳嗽の20-40%程度を占めるとされています。 纏めますと、(特に3週間以上続く咳嗽であれば)一度は精査をお勧め致しますが、逆流性食道炎が原因であった場合はそちらの治療で咳嗽も改善する可能性があります。

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2021年09月23日 09時49分


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