指名:おとらりんたろう, MD, PhD 先生

外耳炎について

40代女性

8月末にも外耳炎で相談させていただきました。その節はありがとうございました。

以前から耳の痒み、8月末に市販の耳の痒みの薬を使ったところ次の日から耳が詰まった感じで、診察に伺いました。
外耳炎ということで、まず抗生物質を1週間飲みました。また、点耳薬を出されましたが、一回さしたところその日の夜から眠れないほどの頭痛で、次の日に軟膏に変えていただきました。
その後1週間経って、真菌性ではないかということで、検査及び軟膏の変更、結果としては真菌性で、軟膏の継続を続けました。

1週間前の診察で、耳の聞こえも問題なく、炎症や滲出液もなくなったということで治療終了となりましたが、その時点でもまだ耳に違和感があり、なんとなく耳の通り道が狭い感じ、またやや耳の中が濡れている感じが続いていました。そこでお医者さんと相談して、軟膏は終了して、1週間後に経過観察をするということになり、昨日再度診察に行きましたが、まだ、耳の違和感が残っていますが、特に所見はないとのことで様子を見るように言われました。

この場合、もうほっておいて時間の経過を待つべきか、もしくは何か他に考えられる原因があるのか、どちらが想定できるものなのでしょうか。よろしくお願いいたします。

回答済み

耳鼻咽喉科

指名質問いただきありがとうございます。 痛みも出現し、真菌性外耳炎と診断され、通院で治療したのですね。所見は改善したが違和感が残存しているために相談されたことかと思います。結論としてはまだ様子を見て、症状の経過に応じて診察を受けるかどうか判断していく時期であると思います。 真菌性外耳炎は免疫力が低下した外耳道皮膚に真菌(カビ)が付着し繁殖することで発症します。症状はほとんど出ないこともありますが、違和感、痛み、耳閉感などの原因になり得ます。真菌は治癒までに時間がかかることも多く、長いと半年以上定期的に通院、洗浄処置を必要とすることもあります。 相談者様の場合、耳の所見は改善しているということで、真菌の感染はほぼ治癒したことと思いますが、皮膚の炎症が強かった場合は症状がしばらく残存することもあります。これは、傷の治り際で滲出液がでたり痒みが出たりするのと同じような現象です。ですので、先ず第一に考えるのは治りかけの症状残存です。この場合は症状は時間がかかるものの徐々に改善していく可能性が高いです。 注意しなくてはいけないのは、真菌が治りきっておらず症状が残っているパターンです。この場合また痛みが出たり、症状がいつまでたっても引かなかったりする事があります。ですから、1〜2週間は様子をみて、症状が全く引かないか悪くなる場合は、再度受診を検討されるのが良いのでは内でしょうか。 以上、回答いたします。またわからない事がありましたらお気軽に質問下さい。

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2022年10月18日 00時44分


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耳鼻咽喉科専門医•指導医の音良林太郎@耳鼻咽喉科です。みみ、はな、のどの病気や、首の腫瘍など、気になることはなんでもご相談下さい。専門は耳科、聴覚ですが、めまい、鼻、頭頸部腫瘍、甲状腺なども扱います。
なるべく丁寧に、かつ医学的な根拠とともに解説することをモットーとしています。どうぞお気軽にご相談ください!

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