流産後の内膜について
20代女性
今年の一月に自然流産し、生理を2回見送り妊活再開しました。
卵胞チェックでD15の本日病院に行きました。卵胞12ミリで排卵はもう少し先になりそうでしたが、内膜に隙間があると言われました。
主治医からは、そこまで問題ないような話でしたが、流産の時の遺残があるのでしょうか?今月仮にこのまま妊娠したとして内膜状問題ないのでしょうか?
回答済み
ご質問、ご指名ありがとうございます。
質問者さんのおっしゃる「内膜の隙間」が何を指しているかは正確にはわかりませんが、もし私が「内膜の隙間」と表現するとしたら、子宮内に分泌液や血液などの液体成分が溜まってしまっている状況だと思います。
よくあるのは卵胞発育と共に帝王切開の痕(瘢痕部)に分泌液が溜まって子宮体部に逆流してしまうパターンです。この場合、まさに着床したいタイミングで溜まっていると着床の妨げとなります(帝王切開瘢痕部症候群)。もし帝王切開の既往があるのであれば、溜まった分泌液をカテーテルで抜いたり、瘢痕部を子宮鏡手術で焼いたりすると良いかもしれません。帝王切開の既往がないとしたら、月経血か分泌液などが一時的にたまたま溜まって見えただけの可能性があります。卵胞がまだ12mmであれば排卵まであと5日程度かかるでしょうから、また超音波で評価してもらってください。なくなっていればあまり気にする必要はないかもしれません。もし次の周期以降も繰り返すなどあれば、原因を検討してもらう必要があるかもしれません。
流産後の遺残があったとしたら、「内膜の隙間」というよりは、超音波では白く見える塊が見えることが多いです。その場合、明らかにサイズが大きくて着床障害の原因になっている、あるいはホルモンを分泌しているなどであれば手術を予定することもあります。小さい場合にはまずは子宮鏡検査で遺残があるかないか調べてみたりすることもあります。よくわからないくらいであれば、妊娠できてしまえば通常問題になりません。
いずれにせよ、時間経過にやってわかってくる可能性がありますので、次の診察でもしっかりと診てもらって変化を確認してください。
問題なく次の妊娠にトライできるといいですね。
少しでもお役に立てれば幸いです。
2023年03月26日 22時21分