登園自粛について

10歳未満男性

2歳6ヶ月の保育園児がおります。
夫・私・子供共に、コロナ既感染&ワクチン規定回数接種済みです。

出来ればもう2度と感染したくない為、登園自粛を感染対策の1つとして考えており、負担感と感染リスク低減のバランスの取り方を模索しています。

半数の人は感染してから3日で発症する、と言う情報を見た為、感染者が発生したと保育園から連絡を受けて3日間は登園を自粛させています。

また足元感染が拡大しているので、感染する人が土日に多いと仮定して、日曜から3日後の水曜は登園自粛させようかと考えています。

上記の方法ですと、(月)〜(水)は必ず自粛で親の負担が大きい&無症状者がいれば登園日にもらう可能性があるというデメリットがあります。

毎日登園させるよりかは感染リスクは抑えられるとは思うのですが、医師の方から見てこの対策はいかがでしょうか。

感染の恐怖と、登園自粛の負担感との間で揺れています。

こんにちは。ご相談いただき、ありがとうございます。

回答が遅くなってしまい、誠に申し訳ありません。

「コロナウイルスに感染することを避けるために、感染する可能性の高い土日を意識して、月曜日から水曜日までを登園自粛としているが、親の負担も大きいことや、登園した日に感染してしまう可能性もあり、医師からみてこのような対策はどう考えるか」というご相談ですね。

確かに、感染されたことがある方は、二度と感染したくないと感じられている方も少なくないと思います。インターネットやテレビで聞いていた以上に強い症状が出てしまっていたのではないかと想像いたしました。ご不安なお気持ちもよくわかります。


感染のリスクを下げるために、計画的に月曜日から水曜日にかけて登園を自粛することは医師としてどう感じるかと言いますと、、、正直なところご家族の負担の大きさというデメリットの方が大きいのではないかと感じました。

確かに、集団生活をする時間・頻度を減らすことで感染リスクは多少下げることはできると思います。ただ、ご指摘いただいているように、木・金なら感染しないかというと、月〜水と比べたリスクの大きさはあまり差はないのではないかと思います。

無症状の方はもちろん、コロナの検査をしていない場合には1-2日で熱が下がれば、まだ感染力がある段階で登園されているという方も少なからずおられると思います。その場合には、木・金ならリスクを下げることができるとは考えにくいです。


感染リスクの大きさと登園自粛の負担感のバランスについては、正直なところ正解というものはなく、ご家族ごとの許容範囲内によって差が大きいものだと思います。


一般的な感染対策の考えといたしましては、やはりご家族を含めてしっかりワクチン接種をすることと、体調が悪ければ早めに休むこと、無理をしないこと、感染リスクが高い環境ではマスクを適切につけておくことなどかと思います。

すでに十分なご対応はしていただいているようには思われましたので、園での発熱者の人数などを確認しつつ、登園する日数をご検討いただければと思います。


なお、現在乳幼児の間では地域差もありますが、コロナ以外にもヘルパンギーナやインフルエンザ、RSウイルス、手足口病など様々な感染症が流行しているところも少なからずあります。


感染は完全には避けられないものの、私の考えとしてバランスを取るには、園とこまめに発熱者や体調不良者の確認をしていただき、感染リスクを考慮して、登園する日数を調整していただくくらいが無難なのかなと思いました。

あまり熱のお子さんなどがいなければ毎日登園し、調子が悪い子が増えてくれば自粛の日数を増やすなどでは、今より自粛の負担を軽減できるかもしれません(ただ、曜日が決まっていたほうがご家庭としてのやりくりがし易い場合には、あまり有効ではないかもしれません)。


上記となります。ご参考になりましたら幸いです。

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2023年08月08日 18時19分


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