相談詳細

指名:相川晴(HAL) 先生

補完食でのピーナッツについて

10歳未満女性

こんにちは。いつもTwitter拝見させて頂いています。
8月で4か月になる次女がいるため、補完食入門の書籍読ませていただきました!
とても参考になりそうなのですが、
乳児の段階でピーナッツを取り入れる点にとても驚きました。
長女がピーナッツとナッツ類のアレルギー持ちで、胡桃とピーナッツはクラス5のレベルなので医師から除去と言われています。
次女は長女の乳児期よりは顔の湿疹は少ないのですが、今は片頬.あご.耳横あたりの軽い湿疹と、耳が切れているので、アレルギー体質ではあるだろうなと思っています。

長女がアレルギーだと分かっているピーナッツを次女の乳児期に取り入れていいものか迷います。小麦乳製品卵のように摂取する機会がすごく多いわけではないので…
もちろんアレルギー反応が少ないに越したことはないので、早めに始めた方がいいなら やってみたいと思っています。
血液検査をしてからの方がいいでしょうか?
お考えをご教示いただけたら幸いです。

回答済み

一般内科

ご質問ありがとうございます。


補完食の本を読んで(ありがとうございます)、ピーナッツを乳児期に取り入れることが書かれていたが、長女さんがピーナッツとナッツ類のアレルギー持ちで除去している。どう考えたら良いか、といったご相談ですね。


これはですね……長女さんのアレルギーがどの程度かという問題も出てきます。ピーナッツを食事に取り入れると、家の中で誤食のリスクもでますし、同じ空間で食事をするだけで症状が出てしまうレベルであると、そもそも導入したくても導入できないかもしれません。

次女さんも長女さんほどではないけれども湿疹があるとのことですので、できれば補完食(離乳食)スタートまでに湿疹のコントロールをしておいた方がよいと思いますし、うーーーーーん、長女さんと同じ先生でも構いませんので、一度お肌の相談&ピーナッツの導入について相談されてみるとよいかと思いました。


ただ、まだ導入していない食べ物については、血液の検査をしてもアレルギーであるかはわかりません。血液のデータが悪くても、症状が出るかはわからないんですね。なので、事前に血液検査をする必要は通常ないですし、検査結果のみで除去するのはおすすめできません(するとしても除去するためではなく、経口負荷試験含め導入を前提とした検査になると思います)


ピーナッツの早期の導入はピーナッツアレルギーの発症を防げることがありますが、先日興味深い報告を見たので紹介いたします(ほむほむ先生の記事がわかりやすいです)。

https://pediatric-allergy.com/2023/07/25/csaci/

カナダ免疫アレルギー学会の声明なのですが、その中に

・定期的な摂取が不可能な場合は回避することが望ましい

というのがあります。ちょくちょく食べられるのではないなら、むしろ回避した方がよさそう、というものなんですね。質問者さまのご家庭だと、こちらにあてはまるかなと思います。

(お肌をととのえてから)早期に導入して継続摂取ができるならそれがよいと思いますが、難しそうな場合はこういう考え方もあると知っていたら、少し心配が減るのではないかと思います。


ということで、ここでは結論が出せず、申し訳ありません。

主治医の先生、もしくはアレルギーの先生と相談されてみてください。(念の為、アレルギーについての受診先の選び方について書いた記事を紹介しておきます)

https://halproject01.blogspot.com/2018/06/blog-post_27.html

導入するにしろしないにしろ、お肌ツヤピカでスタートできるといいですね!

少しでも参考になれば幸いです。

7

2023年08月09日 10時19分


参考になりましたか?
ハートを贈り相川晴(HAL)先生を
サポートしよう!

内科医なのですが、こちらでは補完食(離乳食)についてや、ネットなどの健康情報の疑問などに回答できたらと考えています。

私の実力不足により、お答えできない質問はキャンセルさせていただくことがあります。ご了承ください。
回答まで少しお時間をいただきます。ご了承ください。

ハート、ありがとうございます! お返事ができませんが、少しでもお役に立てたのであればこれ以上嬉しいことはありません。

相談一覧