指名:こどアレ@小児科&アレルギー 先生

副鼻腔炎に対する処方について

10歳未満男性

4歳男児です。
3日前から鼻が出ており、その後咳も出るようになりました。寝る前や寝起きに咳き込みが酷く、寝てしまえば落ち着いています。熱は出ていません。

本日小児科を受診し、副鼻腔炎からくる気管支喘息のような状態ではないかと言われました。多少胸はゼロゼロしているようです。これまでの副鼻腔炎の診断は何度か受けています。

ただ、今回はいつも使わない薬が処方されていました。オラペラム小児用細粒です。その他にはアスベリン、トラネキサム酸、カルボシステイン、モンテルカストといつもの薬でした。オラペネムは強い抗生剤のようですが、現在の症状で必要でしょうか?副作用で下痢もありそうですしあまり抗生剤は多用しないほうがよいのではないかと思い質問させていただきました。

ご意見をお聞かせいただければ幸いです?

回答済み

小児科

ご指名でのご相談ありがとうございます。副鼻腔炎に対する処方について、4歳のお子さん、「3日前から鼻水、寝る前や寝起きに咳き込みが酷い、熱は無い、小児科では胸のゼロゼロもあったようで「副鼻腔炎からくる気管支喘息のような状態ではないか」と言われた、アスベリン・トラネキサム酸・カルボシステイン・モンテルカストなどのいつもの薬に加えオラペラム小児用細粒が初めて処方された、抗生剤は多用しない方が良いかと思うがオラペネムは現在の症状で必要か?」というご質問でした。


申し訳ありませんが、お子さんの治療薬の内服の必要性について、僕からここではお答え出来ません。一般的なこと、僕の感想を書いておきますので、処方された先生とよくご相談ください。

急性副鼻腔炎で抗菌薬の必要なケースとしては、ガイドラインや学会、本などにより若干対応が異なりますが、共通していることは「軽症の副鼻腔炎に抗菌薬は不要」ということになろうかと思います。大雑把に書くと、「10日以上持続する場合」「発熱や強い痛みを伴う場合」「悪化してくる場合」などに抗菌薬を検討することになろうかと思います。

また、使用する抗菌薬についても、症状や培養結果にも関係はしますが、小児の場合、一般的には、ペニシリン系などで治療を開始されることが多いかと思います。オラペネム細粒®︎は非常に良い薬剤でよく効きますが、カルバペネム系でいわば最終兵器のような薬剤ですので、耐性菌を作らないためにも適切な使用が望ましい薬剤かと思います。個人的には真の意味でオラペネム細粒が必要な副鼻腔炎のお子さんには出会ったことがありません。実は、他の感染症に対しても、オラペネム細粒を使用すべきと考えたことはほぼありません(特殊な基礎疾患があるようなお子さんで極々稀にあるくらいです)。非常に言い難いのですが、お話からはお子さんにはオラペネム細粒が必要ではないのではないかと思ったりはしますが、そのご判断は診察された先生のみ出来ることかと思います。

僕からの回答は以上となります。申し訳ありませんが、処方された先生とよくご相談ください。

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2023年08月18日 13時46分


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*小児科の回答は複数の先生でされておりますので、僕は主にご指名でのご質問にお答えしております。

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