指名:こどアレ@小児科&アレルギー 先生

ワイドシリン20%の処方量について

10歳未満男性

4歳、17kgの男児です。
耳の上部が赤く腫れて痛がったため耳鼻科を受診したところ引掻き傷があるのでそこから細菌が入ったのではないかとのことでした。

また、3日程前から鼻水と咳も出ていたことからそれも相談し、ゲンタシン軟膏、ワイドシリン、カルボシステイン、アスベリン、ビオフェルミンが処方されました。

耳は基本的に外傷なので軟膏が治療で、抗生剤は補助程度と言われたのですが、ワイドシリンの処方が小児科の倍量出されています。

ワイドシリン20%が1日4.8g(1日3回×5日分)は体重17kgに対して多くないでしょうか?溶連菌の際に小児科の処方では2.4gが10日間でした。多めに飲むことで身体への負担や副作用が心配です。

ただ、もう一回分は服用しており、そうなると5日間飲み切るべきでしょうか?ご意見お聞かせいただけますと幸いです。

回答済み

小児科

ワイドシリン20%の処方量について、ご指名でのご相談ありがとうございます。通常、緊急のご質問はお受け出来ないのですが、お困りかと思いますので、ご回答の順番を前後してお答えします。

「ワイドシリン細粒20%」(Meiji Seika ファルマ株式会社)の「くすりのしおり」の情報を提示しますが、「小児は1日0.1〜0.2g/kg〔20〜40mg/kg〕を3〜4回に分割して服用します。治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されますが、小児では1日量として0.45g/kg〔90mg/kg〕を超えません」と書いてあります。つまり、もともとの使用量において、体重1kgあたり、通常量で、0.1〜0.2gと2倍の差がありますし、最大量までだと0.1〜0.45gと4.5倍の差があるようなお薬です。

お子さんの場合、17kgのようですので、ワイドシリン細粒20%で4.8gだと、0.28g/kg(56mg/kg)となりますので、通常の使用量より少し多めになりますが、多過ぎる量=0.45g/kg〔90mg/kg〕を超える量とまではなりません。小児科で処方された、溶連菌に対して1日2.4gの量は通常量ですし、今回の4.8gについても、もともと少し多めに使用される先生もいらっしゃいますので、おかしい量ではありません。もちろん、今回間違われて2倍量で処方されたという可能性もありますが、飲んではいけない量まではほど遠いので、まずはそのまま内服されて、明日にでも病院にお問い合わせされると良いかと思います。下痢が起こることはあり得ますが、量が多い影響からその他の副作用が大幅に増える可能性は低いかと思います。ご心配かと思いますが、よろしくお願いいたします。

早急にお答えいただきありがとうございました。特に多いわけではないとのことで安心できました。症状もすぐによくなりました。

7

2023年09月15日 22時55分


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