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花粉症の舌下免疫療法と年齢について

50代 女性

このたびはお世話になります。 スギとヒノキに対してアレルギーがあり、鼻水よりも咽頭の症状のほうが強く出ます。 鼻水は市販薬で抑えられていますが、喉の違和感や痰はほとんど軽減されず、舌下免疫療法を検討したほうがいいのかな…と思いはじめています。 舌下免疫療法の適応年齢の上限のめやすはあるでしょうか? 例えば、ICL治療は年齢が上がるとデメリットの比重が高いようなので、舌下免疫療法にもそのようなものがあるのかどうか気になりました。ご教示をいただけると幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします。

一般内科

耳鼻咽喉科医の音良林太郎と申します。耳鼻咽喉科専門医で、舌下免疫療法についても普段から処方しており、経験もあります。 スギとヒノキの花粉症にアレルギーがあり、咽頭の症状で悩んでいらっしゃるのですね。 舌下免疫療法についてですが、現在日本で薬剤があるのはスギとダニの2種類です。ヒノキについては薬剤の開発は望まれておりますが、今のところまだ製品化はされておりません。販売当初は、スギの舌下免疫療法がヒノキ花粉症にも効果があることが期待されましたが、今のところあまり効果的ではないようです。 舌下免疫療法の効果ですが、既知の論文では鼻・目の症状については改善が十分期待できると報告されています。咽頭の症状については直接評価したものはありませんでしたが、免疫の作用を変える、という舌下免疫療法の機序から考えると効果は十分期待できるのではないでしょうか。 また、開始年齢についてですが、特に上限はありません。草野らの報告(2020年、日耳鼻)では、開始年齢として10代と40代の方が多く、70代で開始された方もいらっしゃるようです。年齢上昇によるデメリットは特に知られておりません。おそらく「花粉症は高齢になると症状がでなくなるという迷信」「効果が発揮されるまでに時間がかかる治療法であること」などから、年齢上昇では始めにくいと感じられるかたもいらっしゃるのかもしれません。50代で開始されることは全く問題ないでしょう。 舌下免疫療法は少なくとも1年以上、できれば3年以上継続することで効果が発揮される治療法で、重症の副作用はほとんど起きないことが知られています。スギ・ヒノキ飛散期終了後の開始が推奨されておりますので、6月以降に舌下免疫療法を行っている耳鼻咽喉科への受診を検討されてはいかがでしょうか。 また、市販薬のうち、喉の症状に有効なのは抗ヒスタミン薬と呼ばれる内服薬になります。舌下免疫療法は効果がでるまでに時間がかかりますので、辛いようならば早めに一度耳鼻咽喉科へ相談いただいても良いかもしれません。 余談ですが、ICL(眼内コンタクトレンズのことと理解しました)についてですが、こちらも年齢上昇によるデメリットは無いと思っております。老眼には効果がないこと、他の眼疾患を併発した場合施行が難しくなることなどから高齢の方では積極的に考えにくいのではないでしょうか。 お役に立てば幸いです。

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2022年04月10日 15時01分

早速のご回答ありがとうございます。丁寧にご説明いただいてよくわかりました。
(ICLはご推察のとおりです。略語で書いて不明確になってしまい申し訳ありません。)
ヒノキ花粉の飛散が落ち着いたら、耳鼻咽喉科を受診してみようと思います。このたびはお世話にありがとうございました。

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耳鼻咽喉科専門医•指導医の音良林太郎@耳鼻咽喉科です。みみ、はな、のどの病気や、首の腫瘍など、気になることはなんでもご相談下さい。専門は耳科、聴覚ですが、めまい、鼻、頭頸部腫瘍、甲状腺なども扱います。

音良林太郎@耳鼻咽喉科 MD, PhD
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