指名:高橋怜奈/産婦人科医YouTuber 先生

HPVジェノタイプ複数感染について

20代女性

先日、中等度異形成と言われてジェノタイプ検査をしたところハイリスク型の18,56,58が陽性でした。調べると16の次に18が癌化しやすい、その次に56,58が癌化しやすいと書いてありました。複数のハイリスク型の感染で高度異形成への進行が早くなるなどはあるのでしょうか?3ヶ月後に再診なのですが今すぐに受診して蒸散術や円錐切除はしなくていいのでしょうか?

回答済み

産婦人科

ご質問ありがとうございます。


20代、子宮頸部中等度異形成、HPVのハイリスク型が複数検出された、複数の感染で進展が早くなるのか、今すぐに治療をしなくてもいいのかというご相談ですね。


まず、複数の型が検出されたからといって、異形成になるのが早くなるという報告はありません。(今のところわかっていません)

1つの型のみ陽性でも進行の早い人もいますが、異形成においてはHPVのハイリスクの特定の型が陽性かどうかによって検査間隔や治療方針が変わるだけであって、感染の型の数によって方針は変わりません。


中等度異形成でHPVハイリスクが陽性の場合、自然に軽快する人の方が多いのですが、蒸散術や円錐切除などの治療をする事もできます。


自然に軽快する人が多いので、今のところは経過観察して、1年以上中等度異形成が続くとか、高度異形成になった時点での治療でもよいと考えます。


ただそのあたりは、どのくらい治療したいかとか、その方のライフスタイルなどによっても変わってくると思います。例えば、性格的にとても心配で、何かあった時にあのとき治療しておけば良かった!と思うから治療を今すぐしたい、という人もいれば、よくなる可能性が高いのであれば経過観察をしたい、という人もいます。


よく主治医とも相談される事をお勧めします。


以上、ご参考になりましたら幸いです。また何かご不安なことがありましたらいつでもご相談くださいね。

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2023年10月13日 13時05分


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