指名:Tatsu Ogawa*生殖医 先生

排卵後の移植について

30代女性

10月15日に先生に質問させて頂いたものです。
前回はありがとうございました。

2人目体外受精の為、不妊治療に通っています。
自然周期での融解胚移植です。

今日受診してきましたが、移植前の計画作成なので生理中であるというと、ちょうど良かったと言われ、本日からレトロゾールを3日間処方されました。
次回は排卵確認の為に来院する予定です。
25日を勧められましたが、仕事の為27日の来院予定になりました。
担当医からは「排卵してたらまた今度だね」と言われたのですが、排卵してから移植は出来ないのでしょうか?

ちゃんと聞いておらず帰宅してから気になってしまいました..
お忙しいところ申し訳ありませんが、先生のご意見を教示頂けましたら幸いです。

回答済み

産婦人科

ご質問、ご指名、ありがとうございます。

どうやら今回は、排卵周期の凍結融解胚移植のスケジュールを考えれば解決しそうです。ざっくり言うと、卵胞発育させて排卵を確認し、排卵の5日後に胚移植する(胚盤胞の場合)という流れです。レトロゾールは排卵誘発剤として処方することがよくあります。

そして、自然に排卵を確認する方法、オビドレルなどのhCG注射やブセレリンなどのアゴニスト点鼻薬で排卵させる方法があります。

自然に排卵する場合はLHサージを待つので移植日が決めづらいです。通院回数が増えるかもしれないので現実にはあまり保険診療向きではありません。なので当院では上記の薬剤で排卵させることが多いです。注射や点鼻をして160時間後に胚移植する施設が多いと思います。


もし次の受診日に未排卵で、LHサージが始まっていなければ、薬剤を使用するのがスケジュールを立てやすいです。

もし次の受診日に未排卵で、LHサージが始まっていたら、その数値などによって5日後や6日後に移植を予定できます。

もし次の受診日に排卵後であった場合は、いつ排卵したかがわかればその5日後に移植を予定することができます。ホルモン値、基礎体温、排卵痛などにより予想しえます。しかし、排卵日がいつかわからなければ、適切な移植日が決められません。適当に日にちを決めて移植しても着床しない可能性が高いでしょう。


さて、担当の先生の真意はもちろんわかりませんが、提示した日にちより2日遅い受診になると、排卵後かもしれないなぁと思っての発言だったのかもしれませんね。

うまくいくとことを願っています。

少しでもお役に立てれば幸いです。

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2023年10月19日 21時24分


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産婦人科、専門は生殖医療です。日常の診療では主に、一般不妊治療、生殖補助医療、不育症、がん生殖医療、PGTを含めた遺伝カウンセリングを取り扱っています。1人でも多くの方のサポートができれば幸いです。

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