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指名:おとらりんたろう, MD, PhD 先生

低音障害型感音難聴について

50代女性

こんにちは。昨日は丁寧な返信ありがとうございました。
今日病院で診察を受けました。今回は前に目眩で診て頂いた病院とは別の病院へ行きました。検査をしてやはり右耳は聞こえが悪くてタイトルに書いた診断がつきました。
前の病院でステロイドなどの治療もなく、私自身その後に時間を置いてしまった為に完全に戻るのは難しいとの事でした。それは仕方がないのですが一応イソバイドシロップを飲んでみましょうと飲み始めました。この難聴は何もしないと進んでしまうものなのでしようか?2週間飲んでまた診察は受けるつもりですが聴き忘れてしまって。

回答済み

耳鼻咽喉科

質問いただきありがとうございます。病院でしっかり検査を受けられたのですね。診断がついたことは一歩前進かと思います。 低音障害型感音難聴はストレスや疲労の蓄積、または気候の変動に伴って難聴が良くなったり悪くなったりすることがあるのが特徴の病気です。ステロイドによる治療をおこなう事もあるのですが、治療開始まで時間がたつと効果が期待しにくいのは事実です。 低音障害型感音難聴では、内耳の内リンパ腔と呼ばれる場所がむくんでいるため症状が出ると考えられているため、むくみをとるための治療を行います。イソバイドシロップは利尿剤の一種で、むくみに対して効果的と考えられています。実際のところこの薬で効果があるかどうか、明確に申し上げるのは難しいです。 この難聴は良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、徐々に悪くなる事があると考えられています。発作の頻度や悪くなる度合いは個人差が極めて大きく、一概には申し上げられないです。ただ、長い時間をかけて(人によっては1年くらいの時間をかけて)徐々に良くなる方もいらっしゃいます。 進行は薬でとめる、というよりは生活環境を整えていただく方が重要です。ストレス・疲労の蓄積・睡眠不足で難聴発作を誘発すると難聴が進行する原因になります。これらの誘発因子はなるべく避けていただくよう気をつけて下さい。また、軽い運動習慣を持っていただいた方が良いといわれていますので、おすすめいたします。 以上、回答させていただきます。この回答がお役に立てば光栄です。またわからない事があればいつでもご相談下さい。

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2022年06月27日 20時35分


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耳鼻咽喉科専門医•指導医の音良林太郎@耳鼻咽喉科です。みみ、はな、のどの病気や、首の腫瘍など、気になることはなんでもご相談下さい。専門は耳科、聴覚ですが、めまい、鼻、頭頸部腫瘍、甲状腺なども扱います。
なるべく丁寧に、かつ医学的な根拠とともに解説することをモットーとしています。どうぞお気軽にご相談ください!

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