指名:DIO🦌総合診療医 先生

ハイブリッド免疫について

40代女性

ワクチン3回接種から約半年後にコロナに罹患しました。時期的に恐らくBA5ではないかと思います。幸いそこまで重篤な症状ではなく、その2ヶ月後にBA1の2価ワクチンを接種しました。

現在、ハイブリッド免疫が獲得できている状態かと思いますが、どの程度感染予防、発症予防、重症化予防の効果はあるのでしょうか?

株が違えば再感染するとは思いますが、BA5株にはしばらくは感染しないのでしょうか?前回、かなり気をつけていても感染してしまったことから、いつ再感染するか怯えて暮らしいます。

回答済み

総合診療科

ご質問ありがとうございます。総合診療医のDIOです。 従来のmRNAワクチンを3回接種後半年してCOVID-19(BA.5?)に罹患し、2か月後に4回目の2価ワクチンを接種した、という状況ですね。 どの程度感染予防、発症予防、重症化予防の効果があるか、については本当に一般的なことしか述べられないうえに、感染の有無やワクチン接種の有無、基礎疾患の有無などによって異なりすぎるためあくまで一例ですが、頑張ってわかりやすく説明したいと思います。 まず、2価ワクチンを追加接種することによる高齢者での入院予防に対する有効性は、 2-5ヶ月前に2回以上接種した人で73%程度と言われています。(https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/71/wr/mm715152e2.htm?s_cid=mm715152e2_w&utm_source=substack&utm_medium=email) また、発症予防についてはオッズ比≒0.3(ざっくり0.3倍くらいのリスクになる、と考えてもらって差し支えありません)程度と言われておりますので、接種から数か月はその程度の発症予防率だとは思われます。一方で、アメリカでは50%程度の発症予防とする文献もあります(日本とアメリカの違いは、感染対策の有無などとも言われている)。 今後、何か月でその効果が薄れるのか、などは詳しくはまだ分かっていないことも多いので、はっきりしたことは言えないところもあります。 一方で、発症者がどの程度予防できるかについても文献はいくつか出てきていますが、株や感染時期により差が大きく、50%程度発症予防出来るくらいのイメージでいるのがよさそうでしょうか。特に前回の感染からどのくらい経過したかに大きく依存しそうです。(https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMc2209479など) ワクチン接種で回数を重ねるほど重症化予防・後遺症予防に寄与すると思われる文献もあるため、基本的には接種を続けていただきつつ、適切な感染対策を続けていただくことになってしまうのが現状ではないでしょうか。 お答えになっていれば幸いです。

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2022年12月23日 14時42分


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