信頼できる情報ですか?
"がんに抗がん剤は効かない"
"ワクチンは毒だ"
"脱ステロイド"
こんな情報を見たことはありますか? ネット・SNSに広がる情報は、全てが正しい情報とは限りません。「誰もが医療に迷わず、正しい情報を選択して欲しい」ツイキュアにはそんな想いが込められています。
医療の誤情報問題に取り組むプロジェクト
はじめまして。私たちはツイキュアを運営しているメディー株式会社といいます。 ツイキュアは、今から2年ほど前にスタートした医師が回答する医療相談プラットフォームです。「誰もが正しい医療に辿り着ける社会を実現する」という理念のもと、SNS上の医師の皆さんにご協力頂き運営しております。
今、社会ではフェイクニュースが大きな問題となっています。医療分野も例外ではなく人々の健康を脅かす誤情報は後を断ちません。 私たちがツイキュアを立ち上げたキッカケには、フェイクニュースが取り巻くさまざまな問題がありました。 一見遠回りに思えるフェイクニュースに対する医療相談というカタチが、どんな考えで、またどんな想いで生まれたのか、少しでも知ってもらえると嬉しいです。
不安に潜り込む誤情報
WELQ問題をご存知でしょうか?かつて、キュレーションを利用した不正確な健康情報を掲載していたメディアが、Web検索の上位を占めており大きな問題となりました。 Google等の検索エンジンが対策を進めた結果、現在では問題視された多くのキュレーションサイトは閉鎖されました。
一方で、未だ対策が不十分で、多くの誤情報が飛び交っているのが「SNS」です。
不安につけこむ誤情報は、「知り得なかった本当の真実」としてSNS上で飛び交っています。 実際には不正確な情報であり、いくら事実と異なると指摘する声があっても、SNSの性質上、拡散されてしまうのが現状です。 妊娠出産育児、がんや大きな病気に苦しめられ、思うようにうまくいかない時、こうした不安が生じたタイミングで、拡散された「知り得なかった本当の真実」が、心の隙間に入り込んできます。
誤情報をコンテンツとして消費するということ
そして現在、この問題をさらに複雑化させているのが誤情報とそれに対する批判のコンテンツ化です。 最近ではインフルエンサーの影響もあり、SNSでは「論破」という言葉が流行っています。 医療分野でも各々の「正しさ」から、なんとなくワクチンに不安を感じた方を「反ワクチン」として論破する、嘲笑するなどはSNSにおいてはよく見られる光景です。 このことがもたらす悪影響は大きく2つあります。
一つは、批判されたご本人が、それをきっかけに正しい情報を忌避するようになり、誤情報へより深くのめり込むことです。 例えば、ワクチンを打たないという方の中には、漠然とした不安がある方、または特段深い理由はなく接種していない方も多くいます。 そうした方をひとまとめに非難することは、より深い陰謀論などに傾いてしまうきっかけとなってしまうのです。 「診察室で厳しい言葉を受けた母親が、またその小児科を受診するか?」ということを考えてみるとわかりやすいかもしれません。 また、その方を中心とした実社会での周囲の人間関係にも影響が及ぶことも重要な点です。 結果として、ご本人のみならず、ご家族など近しい立場の人がより困難な状況に陥ってしまいます。
もう一つは、それを見ている方から忌避感を抱かれ、正確な情報を遠ざけてしまう恐れがあるということです。 SNSで情報が広がっていく過程を分解すると、中央に「確信的な発信者」、その周囲に「善意の拡散者」、またその外に「影響を受けている層」「不安になりやすい層」とグラデーションとなっております。
その中で常に意識すべきは、「より外側からどう見られるか」ということです。 近年のSNSは論争や批判が注目を集める傾向があり、強い言葉が用いられることが多くなっています。 より外側の層にとって、そのような強い言葉は、正しい情報そのものへの忌避感に繋がりかねません。
必要なのは「サイエンスに情念をのせること」
過去に誤情報へ陥ってしまった経験のある方に話を聞くと、誤情報側が「優しく」「丁寧に」接してくれたことを最初のキッカケにしていることが多いことがわかります。 また反対に抜け出すキッカケに関しても、淡々としたファクト、エビデンスは徒労に終わることが多い一方、真摯な傾聴や、懸命に対応する医療従事者の姿などは大いな助けとなっています。 必要なのは「サイエンスに情念をのせること」だと私たちは考えています。
ツイキュアはそうした背景もあり、SNSを介して親身に相談にのってくれる医師の存在を知ってもらい、少しでも医療の不安を和らげられるようにと考えた結果、このようなカタチとなりました。 これまでのところ約2年間で3,000件以上のご相談が寄せられており、その内容は小児科から産婦人科、精神科、歯科など多岐に渡ります。 ありがたいことにご協力頂いている先生方の一つ一つ丁寧な回答のもと、下記のような声を頂いており、微力ながらその不安を解消する場を作れていることを実感しております。
今後の展望と現状の課題
今後、ツイキュアはこのサービスの輪を広げていくため、より多くの医師の方にご協力頂きたいと考えています。 一方で、現状の課題は収益性の問題です。当初、ツイキュアでは広告掲載を収益の柱と考えておりました。 しかし昨今の広告ネットワークは品質の低下が著しく、詐欺広告やツイキュアの考えと相容れない広告が掲載されてしまうことが問題となりました。
現在では、最小限の広告を人力でチェックした上で掲載しておりますが、残念ながら広告収益はほとんど期待出来ない状況です。 運営としても難しい判断ですが、不安を煽るような広告掲載によりその広告主から収益を得ることは、そもそものツイキュアの理念に反するものであり、ここだけは曲げられないものだと考えております。 継続的なサービスの提供と、より多くの専門家にご協力頂く為、皆さんのご支援を頂けると嬉しいです。
ご支援の使い道
皆様から頂いたご支援は、以下の形で利用させて頂く予定です。
- 6割: 専門家報酬
- 2割: サーバー等のインフラ費用
- 2割: システム改善の為の人件費・外注費
その上で今回のクラウドファンディングではAll-in方式で下記のゴールを設定しています。
みなさま一人一人のご支援が、より多くの方の不安を解消するための助けとなります。 お力添えの程、何卒よろしくお願い致します。