【心身症ってなに?】小児科医が解説!〜お子さんでも分かるように〜
【はじめに】
この記事は
・お子さんが心身症と診断された親御さん
・心身症で悩んでいる当事者のお子さん
・不登校のお子さんの体調不良をなんとかしてあげたいと思う親御さんや学校の先生
向けです.
この記事を読むことで
・心身症が何かを理解することができますし,
・心身症のお子さんにどのように関わればいいか,
が分かるかもしれません.
少しでも興味がある方は最後までお読みください.
【心身症に含まれる病気】
心身症には
・起立性調節性障害(朝,血圧が上がらず立ち上がればい)
・過敏性腸症候群(お腹の痛みや便秘,下痢で困っている)
・片頭痛(1か月に一度,強い頭痛が発生,低気圧にも弱い)
・神経性やせ症/神経性食思不振症(やせに依存し,命を維持するための栄養を取れない)
・PTSD:心的外傷後ストレス障害(過去のトラウマが思い出され生活できない)
という病気が含まれます.
子どもが心身症になると学校に通えなくなってしまうことも珍しくありません.
子どもも親もどうしていいか分からなくなってしまいます.
【心身症ってなに?分かりやすく解説】
心身症についてのよくある勘違いは
子どもがストレスを感じた時に体に症状が出てしまうこと, これが心身症だ.
ということです.
でも実際には,人にストレスがかかると
心の反応も体の反応も同時に起こります.
例えば,あなたがいきなり知らない人から怒鳴られたら,
【ドキドキ】しますよね?
この【ドキドキ】というのは,
心の反応:不安 を表す言葉でもあるし,
体の反応:心拍数や血圧の上昇 を表す言葉でもあります.
この心の反応も体の反応も同時に起きるのです.
心の反応→体の反応ではないのです.
そしてストレスに置かれた時に心の反応と体の反応が起きることは
自然なことです. 心の反応と体の反応が起きることは病気ではないのです.
一方で【心身症になる】ということは
【心の反応と体の反応で悪循環が起きてしまう】ということです.
心拍数・血圧が上がったり,お腹が痛くなったり,
そういうことが起きることが心配で不安が強くなり,
強くなった不安から,もっと強い体の反応が起きる.
これが心身症です.
【心身症の治療とは】
心身症の治療とは心と体の反応の悪循環を止めることです.
心の反応や体の反応が強い時に,無理をすると心の反応も体の反応も強くなります.
悪循環を止めるためにまずは休みましょう.
大人の役割は子どもが休むことに罪悪感を持たないようにしてあげることです.
休みが必要だと何度も何度も伝えましょう.
それでも改善がない場合,
心と体, 両方の反応を回復させます.
体の不調を止める薬を使ったり, 体の反応を落ち着けるために深呼吸をしたり,
心の不調を止めるために相談したり,薬を使って不安を和らげることが重要です.
【最後に】
心身症で悩むお子さんはみんな不安を感じています.
大人の役割は子どもが休むことに罪悪感を抱かないようにすることです.
ただ子どもを支える大人も大変です.
一人で悩まず,ぜひ医療機関に相談してください.
もし相談口がなかったら,僕,Dr.NKに相談してくださればと思います.
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です.
【公認心理師】の資格も保有してます.
3次救急を行っている当直医としても働いています.
お産の立ち会いにおける新生児の蘇生, けいれん, 呼吸器感染症, 喘息, 胃腸炎の対応なども行っています.
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