コンタクトレンズを作るために眼科受診が必要な3つの理由
コンタクトレンズを購入する際に、皆さんは眼科を受診していますか?中には「コンタクトレンズを作りたいな〜」と思い立ち、コンタクトレンズ販売店に行くと、隣にある眼科の受診をすすめられたことがあると思います。
「コンタクトレンズの処方だけなのに、どうして眼科を受診するのだろう?」
そう思った方もいらっしゃるでしょう。コンタクトレンズの処方で眼科を受診する理由は大きく3つあります。
- その3つの理由は、最も適したコンタクトレンズを選ぶ
- 目の病気が理由で視力が悪いことがある
- コンタクトレンズ特有の病気が潜んでいることがある
1. 最も適したコンタクトレンズを選ぶ
「眼鏡と同じ度数で選べばいいんじゃないの?」
こう思われる方も少なくないでしょう。しかし、コンタクトレンズ選びでは以下の3つが重要です。
- 度数
- ベースカーブ(BC)
- 乱視
この3つがなぜ重要なのかを順に解説します。
①度数
度数は、あなたの目が近くが見えやすいのか(近視)、遠くが見えやすいのか(遠視)を表します。度数はレフラクトメーターという機械で計測するのが一般的です。この検査で測定した度数のコンタクトレンズを使って視力検査をおこないます。視力検査をしながら、見えやすいかどうかを確認し、最も適した度数に微調整をします。この度数が合わないコンタクトレンズをすると、物がぼやけたり、視力が出づらくなったりすることも。
②ベースカーブ
ベースカーブは目の形(角膜の形状)を数値化したものです。人によって色が異なるように、目の形も人によって異なります。ベースカーブを測定する機械は、度数で使った機械と同じレフラクトメーターを用います。このベースカーブが合ったコンタクトレンズをすることで、コンタクトレンズが目の形に合うのです。もしベースカーブの合ったコンタクトレンズを選ばないと、コンタクトレンズはあなたの目に合わなくなります。その結果、コンタクトレンズが外れやすかったり、異物感を訴えたりします。
③乱視
もし乱視があると光の焦点が1点で合わないため、物がぼやけて見えたり、二重に見えたりします。多くの方は多少の乱視があったとしても、それを無視してコンタクトレンズを作っても問題なく着けることはできます。しかし、中には乱視の程度が強いため、乱視を調節するコンタクトレンズを使わないと、物が見えづらいという方も。この乱視も度数とベースカーブと同じく、レフラクトメーターを用いて測定できます。
このように、最も適したコンタクトレンズを選ぶためには、度数・ベースカーブ・乱視が重要であると解説しました。今までの眼鏡と同じ度数のコンタクトレンズを選んでも、あなたの目には合わない可能性があるのです。
2.目の病気が理由で視力が悪いことがある
コンタクトレンズを買うために眼科を受診していただく理由は、あなたにピッタリなコンタクトレンズを選ぶためだけではありません。
コンタクトレンズを買いに来る方の多くは、眼鏡やコンタクトレンズを着ければ視力検査で十分な視力が確認できます。しかし、中には眼鏡やコンタクトレンズでの視力も悪い方も。
このような場合はコンタクトレンズを処方する前に、視力を下げている原因を必ず調べます。原因によっては治療が必要になることもあり、その場合はコンタクトレンズよりも治療を優先しましょう。
3.コンタクトレンズ特有の病気が潜んでいることがある
これはコンタクトレンズを着けている方に限った話です。コンタクトレンズを使っているとドライアイや目の感染症、アレルギー反応が出てくることがあります。
ドライアイなら「ゴロゴロする」「涙が出る」、目の感染症なら「目が赤い」「目が痛い」、アレルギー反応なら「目がかゆい」などの症状が出ます。
しかし、中には症状を認めない場合もあります。なるべく早い段階で病気を見つけられれば、後遺症を残さずに治療ができます。後遺症の中には失明なども含まれますから、コンタクトレンズを使っている人も眼科を定期受診することが大切です。
まとめに
この記事では、コンタクトレンズを作るために眼科受診が必要な3つの理由を解説しました。
1つ目の理由は、最も適したコンタクトレンズを選ぶことです。そして、特に度数とベースカーブ、乱視が重要でした。2つ目は、コンタクトレンズを処方する前に目の病気がないかを確認することです。もし病気があればコンタクトレンズよりも治療を優先します。そして、3つ目がコンタクトレンズ特有の病気がないかを調べることです。中には症状がない方もいるため、眼科を定期受診することが大切です。
コンタクトレンズを作るために眼科を受診する理由がわかっていただけたと思います。あなたの大切な目を守るため、コンタクトレンズを作る際は必ず眼科を受診してください。
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