指名:たぬきち 先生

40代のHPVワクチン接種について

40代女性

先生の質問への回答を拝読してHPVウイルスが肛門がんや中咽頭がんにも関係していることを初めてしりました。

私も夫も40代で共にHPVワクチンは未接種です。
私は年に一回子宮がん検診を受けていて、今のところ問題ない結果です。

仮に40代のときに夫婦でHPVワクチンを接種する場合、接種は1回でオッケーなのでしょうか?

(抗体ができるかどうかの問題もあるとは思いますが)

回答済み

産婦人科

ご質問及び詳細な状況をお伝え頂き、ありがとうございます。


国際的にも国内でも、27歳から45歳までの女性は医師と相談した上で接種するかを決定する事が推奨されています。

45歳未満であれば、検討してもよいかとは思います。

45歳以上であれば、一般的には検診のみを継続する事が推奨されます。

接種するならば2-3回が推奨されますが、ご年齢と状況からは10代や20代と比較すると効果は限定的と考えられます。あくまで自由診療なので希望に応じて1回でも可能ではあります。接種する医師と相談した上で、判断される事をお勧めします。

個人的な意見としては、ご夫婦ともに経済的に余裕があるならば、もし今後の人生で子宮頸がんやご夫婦のどちらが中咽頭がん・肛門がんを発症したとして

"あの時、接種しておけば良かった"

ともし後悔するならば、接種するという選択も良いかと思います。


上記の回答で少しでもお力になれれば幸いです。

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2023年09月19日 09時23分


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産婦人科医として10年間以上の勤務歴があります。
これまでの勤務先では生理・避妊などの女性特有のお悩みや性感染症などのご相談や治療を行ってきましたが、特に子宮頸がん治療にも専従していました。
現在は子宮頸がん検診やオンラインでの低用量ピルなどの処方、HPVワクチンの説明を行っています。
「自分が女性だったらどんな医療相談が望ましいか」
を常に意識していますので、ご遠慮なくご相談ください。

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