大音量コンサートの赤ちゃんの耳への影響

10歳未満 女性

1歳2ヶ月の女の子です。
野外での吹奏楽コンサートを聴いていた際、大音量を娘に聴かせてしまい、耳の聞こえに影響が出るのではないかと心配です。

演奏中はスピーカーが使用されていなかったので、スピーカーの正面(距離4〜5メートルほど)の席に座ったのですが、楽器のソロパートだけはマイク+スピーカーを使用する演出だったようで、5分ほどかなりの大音量をスピーカーから間近で聴くことになってしまいました。
大人の私でもかなりうるさい(耳を塞ぐほどではないですが…)と感じるほどだったので、赤ちゃんには辛かったのではと思います。
娘は終始静かにステージ上をじっと見ており、不機嫌なようすはなかったのですが、耳への影響が心配です。

難聴や聞こえが悪くなるなどの影響がある可能性はありますでしょうか?
また、このようなことがあったと耳鼻科で相談して、検査などしてくれるものでしょうか?

回答済み

小児科 , 耳鼻咽喉科

ご質問いただきありがとうございます。耳鼻咽喉科専門医の音良林太郎と申します。1歳のお子様が野外コンサートで、スピーカーの比較的近くで大きな音を聞いてしまって、難聴が発症しないか心配である、検査は可能であるか、と言う事ですね。

まず、難聴のリスクがあるかどうかでいうと、絶対にないとは言えない、ということになります。正確にどのくらいの大きさの音であったがわからないとコメントが難しいのですが、「大人で耳を塞ぐほどではないが相当大きい音」ということであるとすれば、90dB(騒々しい工場の中、カラオケくらい)〜100dB(電車が通るときのガード下くらい)程度の音であった可能性があります。仮に100dBと仮定すると、かなり大きな音であり、それ自体が音響外傷というタイプの難聴を起こすリスクがある音量である可能性があります。

音響外傷とは大きな音のダメージにより、内耳の有毛細胞が壊されてしまい、難聴を発症するというタイプの疾患です。音の大きさと受けた時間の長さによって発症リスクが高くなっていきます。目安として、100dBの音量を15分聞いた場合、音響外傷による難聴発症のリスクがあると言われています。

今回の相談者様の状況では、明確に難聴が起こるような高度の音量を長時間聞いたと言うようなものではない可能性もありますが、実際に音量を計測したわけではないので、もっと大きな音であれば、短時間で難聴を発症するようなリスクも出てきます。相談者様自身が耳鳴りといった耳のおかしな症状を感じていないかについて確認してください。もし相談者様、自身に耳鳴りといった症状がある場合、音響外傷による難聴を起こすような大きな音であった可能性が高いと言うことになります。この場合は、相談者様もお子様も聴力検査を行うことが検討されるべきでしょう。

逆に、相談者様自身にこういった症状が全然ないと言うことであれば、そんなに大きな音ではなかった可能性もあり、様子を見ても良いかもしれません。

1歳のお子様で聴力検査ができるかということについてですが、いわゆるボタンを押して行う通常の聴力検査は行うことができません。その代わり、OAE検査とよばれる内耳の有毛細胞が正常に機能しているかどうか判断するような検査なら施行可能です。OAE検査は施行している病院が限られますので、受診する前にこの検査ができるかどうか問い合わせていただく方が良いと思います。

以上回答させていただきます。この回答がお役に立つようであれば嬉しいです。










2

2025年04月06日 03時36分


参考になりましたか?
ハートを贈りおとらりんたろう, MD, PhD先生を
サポートしよう!

耳鼻咽喉科専門医•指導医の音良林太郎@耳鼻咽喉科です。みみ、はな、のどの病気や、首の腫瘍など、気になることはなんでもご相談下さい。専門は耳科、聴覚ですが、めまい、鼻、頭頸部腫瘍、甲状腺なども扱います。
なるべく丁寧に、かつ医学的な根拠とともに解説することをモットーとしています。どうぞお気軽にご相談ください!

相談一覧