唾石症の術後の後遺症について

40代 女性

右顎下腺とワルトン管の移行部に1cmの唾石がたり、4/24に口内法で手術をしました。現在術後5日目ですが、首の腫れも引いてきて、痛みも痛み止めを服用せずにいられるくらいになり、固形物もゆっくりですが食べられるようになりました。ただ、舌の右側が感覚はあるのですが麻痺しているようなヒリヒリ感と、味覚が完全に戻っていません。口内法ではまれに舌神経麻痺があると聞きましたが、私の場合唾石が奥の方だったということもあり、舌神経の麻痺があるのでしょうか?この症状はいつまで続くのでしょうか?この先治らない可能性もあるのでしょうか?また、口が大きく開けられなくなったのですが、これも次第に良くなるのでしょうか?
何を食べても美味しく感じず、食べることが何より楽しみだったため落ち込んでいます。

回答済み

耳鼻咽喉科

ご質問ありがとうございます。耳鼻咽喉科医の音良林太郎と申します。

顎下腺管移行部の唾石症に対し、口内法による摘出をし、その後から舌右側のヒリヒリ感と味覚障害が続いている、ということですね。結論から申し上げますと、症状自体はご指摘の通り、舌神経障害によるものであろうと思います。連休本番前に主治医の先生と相談していただきたいですが、おっしゃっている症状は、徐々に改善する可能性が高いと考えます。


口内法でも特に顎下腺管移行部の唾石は、深在性の唾石と分類され、摘出が難しい部分になります。その理由は、舌の感覚と味覚を司る舌神経と、顔面の太い静脈である顔面静脈及び動脈が走行しており、これらを傷つけないように唾石を摘出する必要があるためです。

また、顎下腺管移行部の唾石摘出を行う必要があったということは、推測ではありますが顎下部の腫脹を繰り返していたのではないでしょうか。であるとすれば、切開が必要な顎下腺管移行部とその周囲=すなわち舌神経のある部分には、術前から炎症が起きていた可能性が高いと考えます。

実際に神経がどれくらい温存できるかはやってみなくてはわからないことがあります。例えば術前に膿瘍を形成していたような場合、炎症が非常につよく、神経機能を温存するのが難しいケースもあるのが事実です。


相談者様の場合には、「舌の右側が感覚はあるのですが麻痺しているようなヒリヒリ感と、味覚が完全に戻っていません」ということで、感覚が完全に失われているわけではなさそうです。すなわち、舌神経を完全に切断してしまったということではないと考えます。神経自体が温存されていたとしても、手術操作や術後の炎症によるむくみで神経障害を生じることはありえます。こういった一過性の障害であれば、炎症が引いてくることによって症状は改善することが十分期待できます。

ただし、実際に手術操作を行った医師でなければ、神経をどれくらい傷つけた可能性があるか(もしくは全く傷つけずにすんだか)というコメントができません。また、創部の状態によっては、感染に対する投薬や追加の処置が必要であると判断される場合もあります。

ということで、連休本番になる前に、一度主治医の先生を受診し、そのまま症状を相談されるのが最もよろしいかと思います。


以上、回答させていただきます。この回答がお役に立てば幸いです。また何かありましたらお気軽に質問ください。

ご丁寧な回答ありがとございます。とても参考になりました。近いうちに主治医に相談に行きたいと思います。

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2025年04月29日 18時18分


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耳鼻咽喉科専門医•指導医の音良林太郎@耳鼻咽喉科です。みみ、はな、のどの病気や、首の腫瘍など、気になることはなんでもご相談下さい。専門は耳科、聴覚ですが、めまい、鼻、頭頸部腫瘍、甲状腺なども扱います。
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