指名:こどアレ@小児科&アレルギー 先生

離乳食の卵の与え方について

10歳未満女性

生後10ヶ月の子どもがいます。

しっかり加熱した全卵を半分食べてアレルギー症状が出なければ、次の段階としてはどのような与え方ができるでしょうか?
半熟卵、生卵はいつからどのようにして食べさせればいいでしょうか?

経過をお伝えすると、
固茹での卵黄1個、卵白半分の順に試していき、アレルギー症状が出なかったため、全卵を炒り卵にして試しているところです。少しずつ試していて、半分食べられるようにすることをまず目指しています。

回答済み

小児科

ご指名でのご相談ありがとうございます。 10ヶ月のお子さん、離乳食の卵の与え方について、「しっかり加熱した全卵を半分食べれた後はどのように進めれば良いか?半熟卵はいつからか?」というご質問でした。 鶏卵の進め方に決まりはありませんので、小児科医の間でも、あるいは親御さんや栄養師さんの中でも、異なるご意見があるかと思いますが、差し当たって、僕が一般的かなと考えている進め方、アレルギーのお子さんに話している進め方について、書かせて頂きます。 鶏卵は加熱によりアレルゲン性(=アレルギー成分の強さ・アレルギーの起こしやすさ)が低下しますので、出来ればしっかり加熱した状態で、さらに食べられる量を進めたいと考えます。具体的には、「可能なら1個まで」、量として食べるのが無理そうであれば、1/2個以上、2/3個なり3/4個まで、いけるところまでいった後に、加熱を甘くしていくと、アレルギー症状を強く出すリスクを減らしつつ卵を食べ進められると思います。 鶏卵自体の特徴、鶏卵アレルギーについては、僕のnoteも参考になるかも知れません→→https://note.com/kids_allergy/n/n37a1809b1a2a) 実は半熟卵のアレルゲン性については、生卵の半分という訳ではなく、むしろほぼ生卵に近い、かなりアレルゲン性の強い料理となります。出来れば、少しだけ加熱を甘くした料理から、例えば、加熱時間を減らしたゆで卵、加熱時間を減らしたぱらぱらになってない炒り卵、かちかちにまではなっていない卵焼き、などを試しつつ、市販のマヨネーズ、茶碗蒸し、なども試してみて、さらに加熱を甘くしていき、最後に、かき卵、雑炊、卵が固まっていない親子丼などを試されてみて、それでも大丈夫だったら、いわゆるぐちゅぐちゅの半熟卵、最後に(食べてみたかったら)生卵を試されると良いかと思います。 やはりコツは大胆に進めず少しずつ量を増やす、少しずつ加熱を甘くするとアレルギー症状が強く出ずに食べ進められる可能性が上がります。あまり具体的ではなく抽象的な内容だったかも知れませんが、少しでもイメージ出来たら幸いです。

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2023年02月12日 09時01分


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