スパウトやストローの使用について

10歳未満女性

こんばんは

1歳4ヶ月の子どものことでご相談があります。

スパウトやストローの使用は、口腔機能の発達を阻害するのでしょうか？

様々な歯医者さんが、HPで、スパウトやストローの使用を勧めないといった記事をアップしています。
医学的根拠があるのかわからないため、伺いたいです。

回答済み

ありがとうございます。

たしかにスパウトやストローの使用は保護者にとって便利な面はあるかと思います。

しかし、それに偏り過ぎると、スプーンですすることができるようになりさらにはコップで飲めるようになるという獲得したい口腔機能の発達を遅らせることになるとも言われます。

医学的根拠という意味では研究や論文は多くないようですが、2009年から2010年にかけて東京歯科大学千葉病院とコンビ株式会社の研究者の先生方が発表された一連の「乳幼児の水分摂取機能発達に関する研究」があります。

この研究でもストロー飲みを先行させたお子さんたちはすすり飲みが先にできたお子さんたちよりもコップ飲みができたのが遅かったとあります。

ストロー飲みで水分摂取をしていたとしても、他方で頻繁にスプーンやコップなどですすり飲みの機会を作ることが必要という主旨の考察もされています。

既にコップ飲みがある程度できるならストローの使用も問題ありませんが、ストローがちぎれて乳歯にはまり込む事故の防止にはご留意ください。

子育てはとても忙しく、家事や仕事と併行しながら混乱の中で日々が過ぎていきます。この場面では時間をかけられないとか、飲み物をこぼして欲しくないという状況もありますよね。

TPOによってはスパウトやストローも使い分けながら、すすり飲みに軸足を置いて練習すると良いのではないかと思います。

2023年08月19日 20時15分

歯科, 小児歯科

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