小学校低学年の下校時の熱中症予防について

10歳未満女性

子供が1年生になり、一番心配なのが下校時の熱中症です。
夏が相当暑い地域で、地元のニュースでも最高気温だったとよく言われる場所です。(WBGT値も全国上位です)
学校までの距離もそこそこあり1.7キロ近く歩きます。(下校が1時~2時くらい)
今まで下校時の他の子供をみてきましたが、低学年の大半の子供が赤い顔をして疲れたと話しています。
アイスリングやひんやりスカーフなどをつけたり、日傘をさしたりする子供を見ますが、夏に弱く、対策に悩みます。
8時代~9時代には寝るようにしており、幼稚園には冷たい麦茶を670ml水筒に持たせていました。
市販の塩タブレットは子供に食べさせてよいのでしょうか?
食べても大丈夫だとしたら食べるタイミングは下校前?
できる限りお迎えに付き添いたいですが何か対策があれば教えて頂けたら嬉しいです。

回答済み

小児科

こんばんは。ご相談いただき、ありがとうございます。


今年から小学校1年生になられたお子さんの熱中症対策に関するご相談ですね。


昨今の夏場は、本当に危険なレベルの暑さが続いておりますので、ご不安ですよね。特に、最も暑い時間帯に1.7kmほどの距離を歩くというのは大人でも心配なレベルかと思います。


アイスリングやひんやりスカーフを下校時に冷たい状態にして活用するのはやや難しい部分もあり、他にも対策をたてておく必要はあると思います。下記は一般的なことにはなりますが、予防のポイントです。


・日差しを避ける

→ 帽子や日傘を使用することで直射日光を避けることができます。また、通学路を一緒に確認していただき、日陰を通れそうであれば、積極的に日陰を通るように意識することも大切です。

・通気性、吸湿性に優れた服装にする

→ 少しでも熱がこもらないように対策しましょう。

・暑さに体を慣らしておく

→ 暑熱順化といいますが、日頃から適度に外遊びをすることで暑さにならしておくことも大切です。特に急に熱くなりだした時期などでは、注意が必要です。

・こまめな水分摂取

→ 1年生くらいのお子さんでは熱中症の自覚症状に乏しく、急に悪化してしまう可能性は否定できません。下校時には〇〇で一度休憩して水分をとりましょうなどと決めておくのも手だと思います。コンビニやスーパーなど涼しいところがあれば、短時間寄らせてもらって、水分をとるというのも検討できます。

・体調を整える

→ 特に睡眠不足などの場合には熱中症のリスクがあがります。普段から体調管理に気をつけましょう。少し調子が悪い日にはしっかり送迎していただくというのも大切です。


市販の塩分タブレットなどは全く効果がないとは言えませんが、思っているより塩分の量が少なく、そのタイミングで頑張って食べてもすごく安心できるというわけではありません。

むしろ、日常から夏場は味噌汁や梅干しなど、本人が好むものの範囲で塩分を多めに摂取しておくというイメージで過ごしていただく方が無難です。


なお、熱中症の症状について本人にもしっかり伝えておき、少しでも調子が悪くなったら、コンビニなどでも良いので大人の人に声をかけるなどを伝えておいていただくのも良いかと思います。


上記となります。

ご参考になりましたら幸いです。

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2023年04月19日 22時57分


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