離乳食の進め方について

10歳未満 男性

離乳食の進め方についてご相談です。

新しい食材を試す場合、
・1日1種類までで
・平日の午前中に
・小さじ1から試す
とどの本やサイトを見ても書いていますが、
どこまで厳密に守るべきでしょうか…?

2〜3回食になって一定の時間が空けば朝と昼で新しい食材を試してもいいのか?かかりつけの小児科が土日もやっていても、大きな病院が空いている平日がいいのか?アレルギーの起こりやすい卵、乳製品、小麦、ナッツ類以外(野菜、魚、肉等)で小さじ1から始めてもアナフィラキシーが起こる可能性はあるのか?教えていただきたいです。

またアレルギー予防の観点から卵、乳製品、小麦、ナッツ類は早めに進めようと考えていますが、逆に早く与えない方が良い食材(そば等)もお伺いしたいです。

回答済み

小児科

こんばんは。ご相談いただき、ありがとうございます。

離乳食の進め方についてのご相談ですね。


「新しい食品は1日1種類まで、平日日中に、小さじ1から試す」

これは絶対に守らなくてはならない医学的ルールではなく、安全に最大限配慮した場合の食べ初めの目安とお考えいただければと思います。すでにご理解はいただいているかもしれませんが、念の為これらの理由を提示させていただくと、

・1日1種類まで▶もし症状が出た場合に原因を特定しやすくする

・平日日中に▶医療機関で対応がしやすい

・小さじ1から▶強い症状が起こるリスクを下げるため

といった理由からこのように推奨されています。


ただ、ご指摘のように全ての食材でずっとこのルールを守っていくということは難しいことも少なくありません。注意するべきポイントを理解して、負担を軽減しつつ進めていくことが現実的ですね。


注意すべきポイントは以下のように考えます。

・リスクのあるものは慎重に

▶ 乳児期にアレルギーを起こしやすい食べ物は「卵・牛乳・小麦・ナッツ類」が主です。それ以外の食べ物に反応することがないわけではありませんが、一般的には頻度は少ないため、主要アレルゲンほど注意する必要はありません。(2歳くらいからはイクラ(魚卵)も多いですが乳児期には食べませんね)

 ナッツ類はリスク要因が厳密には明確ではありませんが、一般的に家族内やご実家などでのナッツ類の摂取量・頻度が多いほどリスクが高くなる傾向はあります。ナッツ類を離乳食として導入することは不可能ではありませんが、現状は難易度が高いため、ご不安な場合はお子さんが成長されるまで自宅での摂取は控えていただくのも一つの手段だと思います。どうしても早めに食べておきたい場合は、パクパなどアレルゲンを食べてみるための補助食品も販売されておりますので、選択肢ではあります。

 なお、小さじ1は必ずしも初期量として適切ではないこともあるためご注意ください(鶏卵やナッツを小さじ1:5gくらいというと結構な量です)。

・特にリスクのあるものは1度食べたで安心しない

▶ 卵や牛乳、小麦などは一度食べてみて大丈夫だったから安心したといっていきなり量を増やしてしまい、アレルギー反応が出て病院に来られる方は少なからずおられます。また、一度食べてから2回目の摂取まで数ヶ月あいてしまったという方もときどきおられますが、アレルギーを予防するという観点ではなるべくゆっくり増やしつつ、定期的に食べておいていただくことをおすすめします。

・アレルギーのリスクが高いお子さんの場合は医師としっかり相談する

▶ アトピー性皮膚炎があるお子さんやご家族でアレルギー疾患が多い場合などでは、食物アレルギーを発症してしまうリスクが高くなるため、程度にもよりますが、進め方はかかりつけの医師と相談しながらをおすすめします。

・本当の意味で食べてはいけないものを理解しておく

▶ 本当の意味で離乳食で食べてはいけないものはハチミツ・なまもの・香辛料・固くて丸いもの(そのままのナッツやミニトマトなど)くらいです(ヤマイモは医学的に不可ではありませんが、口周りについてしまうと誰でも痒くなってしまうので、基本的には上手に食べられるようになってからがよいですね)。

 もちろんジュースやお菓子などあまり勧められない食べ物はいくつかありますが、禁止事項というほどではありません。

 後半の質問にあったソバですが、実際には何ヶ月から食べていただいても問題はありません。他の食べ物と同様に初めは少量でしっかり柔らかくして食べるようにしていただくことは大切です。ただ、ソバも厳密ではありませんが、ご自宅やご実家がお蕎麦屋さんであったり、家の中で蕎麦打ちをする、蕎麦殻の枕を使用しているなどお子さんがソバと触れ合う環境が多いとリスクが上がる可能性はありますのでご注意いただければと思います。


上記を意識していただければと思いますが、ここからご提示いただいた質問に回答させていただきます。

・2-3回食になって一定の期間があけば朝と昼で新しい食べ物を試してもよいか

▶ 上記のリスクが高い食べ物は同日は避けていただいた方がよいかと思いますが、野菜や穀物、肉類、魚類など一般的にリスクがそれほど高い訳ではないものに関してはそれまでが順調だった場合には特に問題はないように思います。


・かかりつけが土日やっている場合も平日の方がよいか

▶ こちらもリスクが高い食べ物は平日をおすすめしますが、それ以外の食べ物に関してはかかりつけさんも土日に診療されているようでしたら、診療時間内であれば許容されるように思います。ただ、土日は診療はしていても十分な診療体制ではないというクリニックもありますので、必要に応じて確認していただくことも大切です。


・リスクの高くない食べ物でも小さじ1でアナフィラキシーを起こすことはあるか

▶ 全くないとはいいませんが、極めて頻度は低いとは思います。ただ、小さじ1というのはお子さんにとって実際にはすごく少ない量ではありませんので、そこは意識しておきたいところです。


回答としては上記となります。

離乳食は思っていたより食べてくれない場合やたまたま吐いてしまったり、口周りが荒れていると食べ物に関係なく赤くなってしまったりなど悩ましいことが多々あることも珍しくはありませんので、ご不安な場合には適宜かかりつけの先生にご相談いただければと思います。

ご参考になりましたら幸いです。

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2026年01月22日 23時02分


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小児科専門医です。専門はアレルギーですが、小児に関することは幅広く診療しています。何かしらお力になれれば幸いです。

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