2歳 風邪による処方薬について
10歳未満 女性
2歳娘の処方薬についてです。
保育園に通っており、咳・鼻と言ったら風邪をよくひきます。長引かせたくないため、発熱がなくてもいつも早めに小児科受診をしています。
かかりつけが2つありますが、たまに行く方の小児科での処方についてです。
本日もかわいた咳・多少の鼻・微熱の症状があり、連休による休診も考え本日受診しました。体重は12キロ、喘息やアレルギーはありません。
呼吸は綺麗、喉は多少赤いとのことで風邪との診断です。
処方内容
【シロップ】1日3回4日分
1、ケトチフェンシロップ
2、セネガシロップ ケンエー
3、アリメジンシロップ
4、カルボシステインシロップ
【粉薬】朝晩2回7日分
・プランルカスト
以下質問です。
①シロップについて、ケトチフェンは熱性痙攣を誘発するといったのを見たことがあります。過去に熱性痙攣はありませんが、最近処方は一般的ではないとのことですが、問題ないのでしょうか?
②ケトチフェンがきになりますが、この病院ではいつもこの内容で、過去にも飲んでいます。定期的な服薬は問題視されますでしょうか?
③今回はじめて粉薬が追加で出ました。薬剤師にアレルギーか?と聞かれましたが、特にそう言った診断は受けていません。昨日から寝ている時にたまに咳をしますが、かなり辛そうと言ったことはありませんがこれも飲ませて問題ないのでしょうか?
いつもの薬と言われたため、今日の昼からシロップは服薬をはじめましたが大丈夫でしょうか?
ご回答よろしくお願いいたします。
回答済み
こんにちは。ご相談いただき、ありがとうございます。
2歳のお子さんの風邪症状に対する処方薬に関するご相談ですね。
保育園に行っているお子さんはどうしても風邪をひいてしまう頻度が多く、大変ですよね。しっかり処方されたお薬についてお調べいただいているというのはとても大切なことだと思います。
実際にはそのときの実際に診察したときの状態であったり、ご相談者様にしっかり伝わっていない範囲で担当医の判断としてはアレルギーの可能性を意識しているなどの場合もあるため、回答は難しいところはありますが一般的な意見としてお答えさせていただきます。
まず、端的な印象としては症状が続いている期間の短い風邪症状に対する処方としては種類が多いなという感覚ではあります。
一般的には風邪症状のみの場合、確実に有効な手段はないため、少しでも症状を緩和するもしくは期間を短くすることを目的として投薬がされます。今回の処方には抗菌薬はないため、抗菌薬の適正使用(無駄に使用しない)という意味では良いと思いますが、症状に対するお薬の種類は多いかもしれません。
薬は多ければ効果が高まるわけでもなく、種類が多いほど副作用のリスクも上がることに注意が必要です。さらに種類が多いと、どの薬による副作用かの判断も難しくなることが多いため、近年はシンプルな処方をする医師が増えている印象があります。
(さらに小児適応のある薬は多くはないこと、薬の流通状況に問題があることなどもあり、風邪症状のみの場合は1-2種類程度の処方が一般的ではあります)
ただ、担当医師の判断として、例えば前回抗アレルギー薬が効いていた可能性が高いと感じていたり、診察で喘息の所見を認めた場合にはそれに応じた薬が追加されることはよくあります。他にも、症状が長く続いている場合は本当に風邪で良いのか再評価し、必要に応じてお薬の調整をするというのが小児科の日常的な診療です。
上記を意識した上で、ご質問に回答させていただきます。
① ケトチフェンは問題ないか:ご指摘の通り抗ヒスタミン薬という種類のお薬はけいれんを起こしやすくなる、もしくは一回のけいれんの持続時間を長くする可能性があることが指摘されています。少なくともけいれんのリスクがあるお子さんには慎重投与(なるべく投与しない)こととされています。
実際にはけいれんが確実に増えるというエビデンスレベルの高いデータはありませんが、リスクになりうるため近年は注意すべきお薬となってきています。そのため、抗ヒスタミン薬は風邪症状では使用頻度が減っている、また風邪を伴うアレルギー症状であっても脳内移行性の低い新しい抗ヒスタミン薬を使用することが多いです。
ただ、以前は非常に頻繁に使用されており、現在でも市販の子ども用風邪薬の多くに抗ヒスタミン薬は使用されており、絶対に使用してはいけないというわけではありません。危険なのですぐに止めましょうというわけではありませんが、次回処方を受ける際に処方意図を確認することは選択肢ではあります(実際には難しいかもしれませんが…)。
② ケトチフェンを含めいつも同じ処方で定期的な服用は問題ないか:ケトチフェンはもともとアレルギー性鼻炎などに対するお薬のため、定期的に服用されること自体は問題はありません。ただ、ケトチフェンやアリメジンは眠気やふらつき、興奮、喉の渇き、集中力の低下などを起こすリスクはあるため、必要性が高くなければやめておくもしくは他のお薬を検討することが選択肢ではあると思います。
③ プランルカストを初めて処方されたが、内服して問題ないか:担当医師の判断での処方ではありますので、何らかの意図を持っているものと思われ、服用自体は担当医とご相談いただくことが大切です。一般的なお話としてはプランルカストは気管支喘息やアレルギー性鼻炎に対して使用されるお薬のため、例えば喘息ぽい印象を受けた場合や今までのお薬で十分によくなっていないアレルギー性鼻炎と考えた場合には追加で処方されることは珍しくありません。
また次回受診された際に喘息やアレルギーを疑う様子があるか確認していただくことをおすすめします。
回答としては上記となります。
現在服用されているお薬が過度に危険というわけではありませんので、服用自体は問題はないかなと思います。ただ、今後の処方についてはご相談者様が気にされていることはもっともですし、よくお調べられていることですので、必要に応じて担当医師とも相談していただくことをおすすめします。
風邪症状を繰り返すことは非常に悩ましいところではありますが、現実的に根本的な治療はないため、日常的に鼻汁吸引をする、家の中の湿度が下がらないように注意する、睡眠リズムを安定化させて十分な睡眠時間を確保する、適切に予防接種を行うことで重症化を予防する、家族の禁煙などが現実的な対策になってくるかと思います。
もちろん必要に応じて医療機関で状況の評価や投薬を受けることは大切ですが、ホームケアも意識しつつ成長を見守っていくことをおすすめします。
ご参考になりましたら幸いです。
2026年04月30日 13時42分