卵アレルギー・オボアルブミンかどうか確認する方法

10歳未満 男性

生後六ヶ月の子について、アレルギー検査(プリックテスト)を行ったところ、卵白に反応がありました。

主治医からは卵ボーロを一粒ずつ摂取させることを勧められ、実際に与えてみたところ、一粒の半分程度の量で蕁麻疹が発生してしまいました。

一粒すら食べられないとなると、かなり重度なアレルギーなのかなと思うのですが、卵ボーロにかかる記事を読んで気になる点が出てきました。

実は、検査の前にすでに全卵を試し始めており、「ちゃいるカップたまご」という粉末の全卵については、0.2gまで問題なく食べられていました。

医師には引き続きごく少量の卵ボーロを摂取し続けるよう指示を受けておりますが、もしオボアルブミンのアレルギーだった場合、卵ボーロで確認し続ける限り今後も蕁麻疹が出続けてしまうのでは?と思ってしまいました。

(主治医に上記の可能性を伝えてみれば良いことは百も承知なのですが)オボアルブミンのアレルギーなのかどうか、ということを調べる方法は現時点であるのでしょうか。

よろしくお願いします。

回答済み

小児科

「卵アレルギー・オボアルブミンかどうか確認する方法、卵ボーロの継続指示」について、ご質問ありがとうございます。生後6ヶ月のお子さん、「アレルギー検査(プリックテスト)を行ったところ卵白に反応があった、主治医からは卵ボーロを一粒ずつ摂取させることを勧められ、実際に与えてみたところ、1粒の半分程度の量で蕁麻疹が出た、1粒すら食べられないとなるとかなり重度なアレルギーなのかなと思うが卵ボーロにかかる記事を読んで気になる点が出てきた、実は、検査の前にすでに全卵を試し始めており「ちゃいるカップたまご」という粉末の全卵については0.2gまで問題なく食べられていた、主治医には引き続き極少量の卵ボーロを摂取し続けるよう指示を受けているが今後も蕁麻疹が出続けてしまうのではは心配、オボアルブミンのアレルギーなのかどうかべる方法はあるのか?」というご質問でした。

いろいろ調べられてご心配かと思います。主治医の先生のご診療内容について、この場で妥当性をお書きすることは出来ませんので、一般論とあくまで僕の考えとして回答させて頂きます。

僕のnote記事、『鶏卵アレルギー:鶏卵に関するお役立ち知識&誤解されていそうなこと』をご参考にして頂くと良いですが、まずオボムコイドがアレルギーの原因かどうかについてです。加熱すればたくさんの卵製品を食べれる、加熱が甘いと少しの卵製品でも症状が出るお子さんはオボムコイドのアレルギーの可能性が高いですが、検査での判別となると、血液検査(特異的IgE検査)の項目には、「卵白」「卵黄」「オボムコイド」があり、「オボアルブミン」の項目はありませんので、値からの推測にはなります。卵白のタンパク質の中で、「オボアルブミン」は54%を占めますので(「オボムコイド」は11%)、IgE検査の「卵白」がおおよそ「オボアルブミン」についてを反映していると考えられます。「卵白」と「オボムコイド」の検査結果の差によりどちらのアレルギーであろうかを推測されると良いかと思います。

また、ご指摘のように、卵ボーロは特にオボアルブミンのアレルゲン性が残りやすく、症状が出やすい製品ではありますので、僕は卵アレルギーを疑うお子さんにはお勧めしておりません(まだアレルギーかどうか解らないお子さんでも症状が出るとご心配になられるかと思いますので勧めておりませんので結局赤ちゃんには勧めておりません…)。特に、卵ボーロ少量で症状が出た場合、重症かと思われがちですが、実際の所、『「卵ボーロ1g(1-2個)とゆで卵1個を比べると、オボムコイドは、当然、含有卵白の量の多いゆで卵の方が250倍も多いのに対し、オボアルブミンは、卵ボーロの方が5倍多かったという報告があります。そのため、「オボアルブミンに強く反応するお子さん」では、「ゆで卵1個が食べられていても、卵ボーロ1-2個で蕁麻疹などの症状が出る」ことがあります』し、もちろん微量の「オボムコイド」が原因で重症そうなお子さんもいらっしゃいます。

お子さんにつきましては、全卵0.2gが食べられていたようですが、まだまだ食べられていたことが確認出来る量が全卵の0.2gですので、安全に食べられそうな量のラインはひき難いです(例えば、卵白5g食べて蕁麻疹が出たなら1-2gは食べておくと良いよねと指導することはあります)。仰る通り、症状が出た量が卵ボーロ1粒の半分程度の量とのことですので、より減らして食べるにも限界があろうかとも思います。あえて「経口免疫療法」として症状が出る可能性がある量をチャレンジする時期でもなかろうかと思いますので、僕であれば「固茹で卵白」を微量から試す=経口負荷試験をする、微量いければそのまま少しずつ増やしていくという方針にすることが多いです。

ぜひぜひ主治医の先生に卵ボーロをどれくらいから食べ始めたら良いか、あるいは卵ボーロ以外で試した方が良いか(試しても良いか)などにつきよくご相談ください。

5

2025年09月09日 14時49分


参考になりましたか?
ハートを贈りこどアレ@小児科&アレルギー先生を
サポートしよう!

「小児科専門医」&「アレルギー専門医」です。お子さんの病気、お子さん関連全般、アレルギー関連、などで、何か疑問や不安がありましたら、どんどんご質問ください。

*小児科の回答は複数の先生でされておりますので、僕は主にご指名でのご質問にお答えしております。

ご相談ありがとうございます。とても丁寧に経過を書いてくださり、娘さんのご様子がよく伝わってきました。卵の導入は本当に難しく、不安になられるお気持ちはよく分かります。こどアレ先生がすでに詳しいご回答をしてくださっていたので回答すべきか悩みましたが、一応私もご回答させていただきますね。


オボアルブミンについて

卵白に含まれるアレルゲン成分のひとつに「オボアルブミン」があります。血液検査で特異的IgE抗体を測定することで、この成分に反応があるかどうかを調べること自体は可能です。

ただし、実際の食事でどのくらい食べられるか、どんな症状が出るかを直接決めるのは、数値そのものではなく**「食べた時の実際の反応」**になります。そのため「オボアルブミンの数値だけを調べて治療方針を変える」ということはあまりありません。


現在の対応について

主治医が勧めてくださったように、ごくごく少量から安全に食べ続けることが、卵アレルギーのお子さんにとってはとても大切です。

これは「経口免疫寛容」と呼ばれるしくみで、ほんの少しずつ体を慣らしていくことで、将来的に食べられる量が増えていくことが期待できます。


ご心配への補足

卵ボーロで症状が出たのに、粉末卵では大丈夫だったことに驚かれたと思います。卵の加工方法や含まれる成分の比率によって、症状の出やすさが変わることはよくあります。このあたりの詳細についてはこどアレ先生が詳しく書いてくださっていますので、参考にされてください。いずれにせよ、安易に「卵ボーロだから必ず無理」という判断はせずに、主治医と相談しながら少量を定期的に摂取していくことが大切です。

1

2025年09月09日 15時14分


参考になりましたか?
ハートを贈り小児科医れい先生を
サポートしよう!

こども専門病院で研修後、現在は総合病院で勤務している小児科医です。
助産師の妻と、わんこと、もうすぐ5歳の息子と、
楽しく暮らすパパでもあります。

こどもたちとご家族の毎日を笑顔でいっぱいに、
そんなフレーズを合言葉に、日々診察しています。

お気軽にご相談ください。

相談一覧