相談詳細
指名:こどアレ@小児科医|アレルギー専門医 先生
アレルゲンの特定方法について
40代女性
回答済み
ご指名でのご相談ありがとうございます。40代の女性、喘息の悪化因子の特定方法について、「気管支喘息で呼吸器内科に定期通院中、時々咳が出たり息苦しくなったりするが悪化する原因がよくわからない(気圧・花粉・ダニ…どれも良くないようだが確信が無い)、対策としてマスクや寝具をまめに洗濯したりしている、最近舌下免疫療法があることを知り検討中、主治医からは舌下免疫療法は根気が要ると言われた、アレルゲンを特定する方法はあるのか?」というご質問でした。
まず前提として「喘息の悪化因子は1つとは限らない」ので、仰るように、「気圧の変化」「天候の変化」「花粉やダニ」「風邪」「煙」「運動」など様々な悪化因子があります。人によって悪化因子も悪化する程度も異なりますが、喘息の方なら悪化因子になりそうなものは可能な範囲で避けられると良いかとは思います。逆に言うと、単独の悪化因子だけについてしっかり対策したとしても、それだけで喘息自体をしっかりコントロール出来ない可能性もあります。その上で、一番の悪化因子が「ダニ」「スギ花粉」の可能性が高ければ、舌下免疫療法の効果が出るという可能性があります。ただし、厳密には、現状の舌下免疫療法の適応病名としては「鼻炎」であり「喘息」はありません。喘息に対して舌下免疫療法の効果が無い訳ではありませんが、現状では、鼻炎もあって喘息もあるのであれば治療可能になろうかと思われます。
また、継続的な治療に関しては、僕の感覚としては、鼻炎や喘息などで既に定期的に内服されている方が舌下免疫療法が追加になっても、薬剤が1個増えるだけでそんなに苦ではないと言われることが多く、どちらかと言うと、モチベーションが良し出来るかどうかがメインかと思ってますので、質問者様であれば問題無いのではないかと思ったりします。舌下免疫療法が可能かどうかは、鼻炎があるかどうか、血液検査などで感作(IgE陽性)があるかどうか、主治医の先生のお考えによるかと思います。
また、もう1点、喘息の治療そのものについてですが、現状の喘息治療はモンテルカスト・シンビコート・スプリーバとしっかり治療されているようですが、吸入がしっかり上手に出来ているか、吸入薬の量などをご確認頂き、さらなる追加治療が必要かどうかについても主治医の先生に相談されると良いかと思います。
ぜひ再度主治医の先生ともご相談ください。
ありがとうございます。
ひとまず血液検査で目立った結果が出るか、トライしてみようと思います。
2023年03月06日 19時48分