指名:こどアレ@小児科&アレルギー 先生

アレルギー食材の頻度、開始時期

10歳未満男性

1歳1ヶ月の子どもを育てています。
卵とピーナッツは早いほうがいいと聞き、早期から導入しています。
それに関し、頻度と開始時期の質問があります。

食べない期間があまり長くないほうがいい、とのことでピーナッツバターを週二回小さじ1程度与えています。
ピーナッツは正直大人でもこの頻度では食べないので、多すぎるかな?とも思い、迷っています。
(卵は通常の食生活に導入しています)
今後ナッツ類やエビカニ等も与えることになると思いますが、
それぞれどのくらいの頻度で与えるべきでしょうか。

また、他のアレルギー食材(くるみ、アーモンド、エビカニ等)についてもペースト等で早めに開始すべきでしょうか。
普通の食生活であればまだ食べさせない食材なので、敢えてペーストを導入すべきか、悩んでいます。
①と関連しますが、ピーナッツを現在の頻度で食べていると、毎日何かしらのナッツ類を摂取することになり、それはそれで極端のように思います。

以上、よろしくお願いいたします。

回答済み

小児科

ご指名でのご相談ありがとうございます。1歳のお子さん、アレルギーの多い食材の摂取頻度、開始時期について、「卵とピーナッツは早く開始した方が良いと聞き摂取している、食べない期間があまり長くない方が良いとのことでピーナッツバターを週2回小さじ1杯程度摂取、頻度が多いか?他のアレルギーの多い食材(くるみ、アーモンド、エビカニ等)についてもペースト等で早めに開始すべきか?毎日ナッツ類食べても良いか?」というご質問でした。

よく調べられていて素晴らしいと思います。ただ、お子さん皆さんに当てはまる正しい進め方というものは無く、お子さんのアレルギー体質や親御さんの心配具合によっても進め方は異なりますので、参考意見として見て頂くと良いかと思います。

まずは、「アレルギーの予防としての摂取」ということから書くと、ピーナッツに関して、お子さんが小さじ1杯を週2回摂取されているようですが、その量・そのペースで充分かと思います。「予防だけ」であればそれ以上増量する必要は無く、アレルギー体質の強さにもよりますが、通常1-2週間に1回でも良いかとも考えます。

他の食材については、離乳食開始早期あるいは低年齢から摂取していると食物アレルギーの発症を大幅に予防出来るという、はっきりとしたデータは出ておりませんが、「周りの環境にアレルゲンが多く存在する」とか「皮膚の状態が悪い」とか経皮感作を進展させる状況でなければ、摂取することで悪影響となる可能性は低いと考えられます。ただ、卵・小麦のように日常的に頻繁に食べる食材ではないものを予防として計画的に食べないといけないのかどうかは検討の余地があるかも知れません。ご家族が該当食品の強いアレルギーで何とか予防したいとか、アレルギー体質が強くて何とか予防したいとか、そういう状況でなければ、1歳から計画的に食べているお子さんは少ないかと思われます。もちろん、計画的に食べられても良いのですが、多くのお子さんは極端に遅らすことはせずに、試しに少しだけ食べてみて(エビなら細かくして、くるみなら粉砕して)、大丈夫そうなら次の機会ではもう少し増やして食べてみる、ということを繰り返して、徐々に食べられるかどうか確認していくという風にしているかと思います。これについては、僕のnoteも参考になるかも知れません(→「アレルギーに配慮した離乳食の進め方」

その上で、計画的に食べていく場合ですが、ピーナッツと同様に、予防だけで少し食べておくということであれば、微量から試してみて、小さじ半杯や1杯を1-2週間に1回食べられておけば良いかとい思われます。そのペースであれば連日ナッツ類を食べても良いのだろうかというご心配も減るかと思います。また安全に食べられる量であれば一緒に食べても問題ありませんので、あえてナッツ類を食べる日として同時に食べるという手もあります。

以上、ご参考にして頂ければと思います。

ご回答ありがとうございます。
頻度、進め方、とても勉強になりました。
子どもの様子を見ながら、試行錯誤していきたいと思います。

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2023年03月16日 13時21分


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