指名:どっと@小児科医 先生

就寝時と就寝中の行動について

10歳未満男性

いつも拝見させていただいております。
現在5ヶ月になる男の子を育てています。

4ヶ月になる頃から寝かしつけと夜中の覚醒で悩んでいます。

寝かしつけの時は、泣く事なくベビーベッドで眠りにつくのですがウトウトしている時に手足を上げ、自分の腕や足がベッドに着く音でグズグズと起きてしまい寝つくのに時間がかかります。(まるで柔道の受け身のようです)

夜中の覚醒も4ヶ月半ばから増え、寝ぼけての泣きと上記の行動をしてしまい深い睡眠が取れていないのではないかと感じています。

この柔道の受け身のような行動はよくある事なのでしょうか?また、月齢が進む事で少なくなっていくのでしょうか?ウトウトしている時に頻繁に起こるので、てんかんなど病気が隠れているのかと心配しています。

モロー反射もひどい時期がありましたが睡眠が浅いのでしょうか?
何か対策もあれば伺いたいです。

つたない文章で申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。

回答済み

小児科

こんばんは。ご指名でのご相談をいただき、ありがとうございます。


生後5か月のお子さんが入眠する頃に柔道の受け身のような動きを取り、上手く寝付くことができず、夜間にも覚醒をしてしまい、十分に睡眠がとれているのか心配であるというご相談ですね。


まだ小さなお子さんの睡眠については心配になられることは無理もないと思います。また、現在の状況ではなかなかご家族も十分に寝られていないのではないかと思います。


現在の状況ですが、実際に動きを拝見しているわけではないので、なんとも言えませんが、同じようなご相談内容の場合はあまり問題のない動きの方が多いのではないかとは思います。

しかし、モロー反射もひどい時期があったことなどを考えると、例えば非対称性緊張性頸反射(ATNR)などの原始反射と呼ばれる生理的な反射が強く出ていることなども否定はできない印象もあります。

この場合に必ず異常というわけではありませんが、可能でしたら動きを動画で収めておいていただき、予防接種などの際にかかりつけの先生に動きに問題がなさそうか確認していただくことをおすすめします。


また、睡眠リズムが十分に安定してこないということですが、確かに生後4-5か月ころから徐々に一日のリズムというものができてくるため、夜にまとまって寝られるようになる子も少なくありません。

しかし、個人差が大きいのも事実なので、リズムの調節について考えつつ、ご家族の中で交代しながら睡眠時間を十分確保するなど、ご家族の心身状態を良好に保つということも大切です。


今の時点で誰にでもおすすめできる睡眠リズムの調整としては、まずは朝なるべく決まった時間に起きて、陽の光を浴びるということです。陽の光を浴びることで体内時計が整えられるため、朝らしい時間にしっかり朝と認識させることが大切です。そして、夜はなるべく暗くし、夜と認識できるようにすることも同じように大切です。どうしても明かりが必要な場合は、間接照明にするなど、お子さんに直接眩しさが当たらないように注意しましょう。


また、夜間の睡眠が不十分な場合、お昼寝が長くなりすぎてしまうことがあります。お昼寝の切り上げ時間が遅くなるほど、夜の寝付きが悪くなることが知られているため、必要に応じてお昼寝の起きる時間を少し早めていただくということも一つの手かと思います。


ご相談への回答としては上記となります。

ご参考になりましたら幸いです。

お大事になさってください。

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2023年04月08日 00時51分


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小児科専門医です。専門はアレルギーですが、小児に関することは幅広く診療しています。何かしらお力になれれば幸いです。

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