離乳食の進め方(アレルギー)

10歳未満男性

昨日、6.7ヶ月健診で医師にお腹をみせたとき、ちょっとみみず腫れ?のようになっていて、「これは何かのアレルギー体質だから、離乳食でタンパク質は気をつけて進めてね。最初は顔に塗ってみるとか」といわれました。そしてお腹については軟膏が処方されました。何のアレルギーかはわからず、喘息なのか、食物なのか、花粉なのかはまだわからない、ともいわれました。

それより前に卵黄を始めていたのですが、2日目に、離乳食を食べ終わって2時間後に盛大にゲロしたこともあり、これは卵アレルギーではないといわれましたが、何となく慎重に進めてはいました。いま、卵黄を始めて3週間で、卵黄の1/2ちょっとまできました。ここまでて疲れてしまって、これから卵黄を増やしたり、卵白にすすむのがちょっと絶望感があります。

ちなみに、うどん、ぱん、牛乳、納豆はもう与えています。

質問なのですが、これからタンパク質や、アレルギーになりそうなものを与える時は、毎回、少量から食べさせて、少しずつ増やすのでしょうか?
どれくらいずつ増やしていけばよいのでしょうか?
あと、今後の卵はどういうスケジュール感でいればいいでしょうか。

教えていただけると幸いです。

回答済み

小児科

こんにちは。ご相談いただき、ありがとうございます。


離乳食をすすめていく上でタンパク質や卵をどのように増やしていくべきかというご相談ですね。


離乳食の進め方は、いろんな情報があり悩みますよね。検診や保健師さんのお話でも、なかなか人によって指導が変わるなどでより困っている方も少なからずおられます。


現在は小麦・牛乳は進んでいて、鶏卵は卵黄の1/2個くらいまで食べられているということですね。ご相談内容から、慎重に頑張ってやってこられていらっしゃる様子がよくわかります。


私は、食物アレルギーを意識した離乳食の進め方は、お子さんの肌の強さなどアレルギー体質がどのくらいあるかを意識して指導しています。一般的なお子さんの場合は、以下に注意しています。


① 新しい食べ物を食べるときは少なめから始めましょう。

② 増量の目安は2倍くらい。

③ 乳児期に気にするのは「鶏卵・小麦・牛乳」の旧3大アレルゲンで、大豆や甲殻類、魚類などは絶対に大丈夫とは言わないものの思っているより珍しいものです。慎重になりすぎない程度で。

④ ご自宅でピーナッツをよく食べている場合は、スムースタイプのピーナッツクリームを少しずつ始めてみましょう。

⑤ くるみやカシューナッツなどのアレルギーが増えているので、お子さんの近くで食べすぎないようにしましょう(本人が食べることは難しいため)。


*もっと詳細にはこどアレ先生のnoteがとても参考になります。

https://note.com/kids_allergy/n/n9c2dea3da855


もちろんアトピー性皮膚炎として通院している場合など、肌の弱さが指摘されている場合は、個々に合わせてもう少しゆっくり摂取を進めていただくよう指導します。また、増量する場合も、2-3回くらい様子を見てから増やした方が良い場合もあります。


上記のため、お子さんの状態やご家庭の環境などよっても多少違いはありますが、食形態の面で本人が食べられそうになってきたところから初めては少なめで、増量はゆっくり過ぎない程度で進めていただくという形で良いのではないかと思います。

ただ、アレルギーという意味での安全性については、少なめの量でしばらく増やさずに続けておくというのも一つの手です。保育園の給食や加工品を食べるときの目安という意味で、ある程度の月齢・年齢で量を増やしていくという考えでも良いのかなと思っています。


鶏卵の今後の進め方ですが、もちろんアレルギー体質の程度によっても異なりますが、あまりリスクの高くないお子さんでは卵黄1/2個食べられているなら適宜卵白に進んで良いでしょうとお話しています。

いわゆる食物アレルギーとしての卵アレルギーの原因は卵白が主体です。卵黄は丸1個食べても、卵白でいうところの1g程度です。なので、卵黄で頑張り過ぎずに、卵白を少量からゆっくり進めていただいても良いのではないかなと思います。


私の考えとしては上記となります。ご相談の内容からはそれほどアレルギーの素因が強くはなさそうという印象で回答させていただいておりますが、実際に診察してみなければわからないという側面もあります。適宜かかりつけの先生と相談しながら、進めていただければと思います。


ご参考になりましたら幸いです。

ご丁寧にありがとうございます。本当に困っていたので、参考にさせていただきます。

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2023年04月12日 13時46分


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