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相談詳細

指名:おとらりんたろう, MD, PhD 先生

アレルギーの検査結果が昔と違う

30代女性

中学生の頃、秋に突然くしゃみと鼻水が止まらなくなり、かかりつけの内科でアレルギーの検査をしたらブタクサとダニが陽性でした。その後も、換気の良くない地下室などで発作的に鼻炎を起こすことが何度か起きましたがいつの間にか無くなりました。
3年前に好酸球性筋膜炎という病気になり、参考までにということで再度アレルギーの血液検査(48種類)をしたところ、スギだけが陽性で、ブタクサとダニは陰性でした。ただ、スギに関しては飛散時期の真っ只中でも無症状です。

アレルギー検査の結果が昔と変わったり、検査で陽性でも自覚症状がまるでなかったりするのが不思議です。
昔と違うのはステロイドを飲んでいることですが…
無症状でも身体の中ではアレルギー反応が起きていることもあるのでしょうか?

回答済み

耳鼻咽喉科

ご質問ありがとうございます。中学生の頃と3年前に受けたアレルギーの血液検査で陽性となった項目が異なっている、そして症状とあまり関連性が無いということですね。結論から申し上げますと、あまり血液検査の結果に左右される必要はなく、症状に合わせて考えると良いでしょう。


第一に、アレルギーの状態は年齢によって変化することがあります。とくに幼少期から第二次性徴期を経て、成人になるとアレルギーは大きく変化する場合があります。これは、体が成長するにつれて免疫システムが成熟していくことによる変化です。相談者様の場合、中学生の頃ブタクサとダニが陽性であり、かつそれで説明できるような症状があったということですので、実際にそれらのアレルギーがあったものが、成人になるに伴って治癒していったものと考えます。


次に、採血の結果について考えます。アレルギーの検査で行われたのは特異的IgE抗体検査というタイプのものになります。これは、アレルギーで大きな役割をはたすIgEのうち、花粉や食物に特異的な(その物質だけにはんのうする)抗体の量を測る検査です。採血でできる簡便性が特徴です。ただ、実は偽陽性・偽陰性がそれなりに起こることが知られています。つまり、例えばスギの飛散期に明らかに症状が出るのに抗体が検出されなかったり、その逆のことが起こったりするわけです。この場合は検査結果よりも症状が重視されます


相談者様の場合、直近の検査でスギのみ陽性でブタクサとダニは陰性、症状はいずれも感じていないということですね。これには2つの可能性があります。まずは、スギ花粉症はあるがステロイド内服によって症状が出ていない可能性です。ステロイド内服は量によりますが、花粉症の諸症状全てに対して効果があります。ですから、内服によって症状が抑えられているのかもしれません。もう一つの可能性は、検査が偽陽性であるということです。実際はアレルギーが無いが、採血で陽性となってしまったパターンという可能性があります。


もし診断を付ける方法があるとすると、スギ花粉飛散期にステロイド内服が中止となり、そこで症状が出るかどうかみる、という方法になるでしょうか。

読んでいただいて分かる通り、無理して診断をつける必要性は無いと思いますので、結論としては採血結果に左右されず、症状の様子を見ていっていただきたいと思います。


以上回答させていただきます。この回答がお役に立てば光栄です。またわからない事があればいつでもご相談下さい。

症状に合わせて考えればよいのですね。アレルギーについてずっと疑問に思ってきたことがすっきりしました。とても分かりやすかったです。ありがとうございました!

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2023年04月21日 09時28分


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耳鼻咽喉科専門医•指導医の音良林太郎@耳鼻咽喉科です。みみ、はな、のどの病気や、首の腫瘍など、気になることはなんでもご相談下さい。専門は耳科、聴覚ですが、めまい、鼻、頭頸部腫瘍、甲状腺なども扱います。
なるべく丁寧に、かつ医学的な根拠とともに解説することをモットーとしています。どうぞお気軽にご相談ください!

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