妊娠後期のコロナワクチン接種とMIAについて

30代女性

現在妊娠31週の妊婦です。基礎疾患該当で来週あたりコロナワクチンの6回目接種を検討しています。
5回目は昨年11月末(妊娠4週頃)に接種済みです(妊娠には気づいておりませんでした)。
そろそろ最終接種から6ヶ月経ち、出産前にワクチンを打ちたいなと思っていたのですが、最近Twitterで妊娠後期のコロナ感染によるMIA(maternal Immune Activation)が引き起こされることによる胎児の脳発達への悪影響の記事を読み、不安になってしまいました。
MIAに関する記事をいくつか翻訳して読んだのですが、ワクチン接種によってMIAが引き起こされる可能性も否定できないのでは、、、と不安になっています。

第九波でコロナかかるリスク(上の子は2歳で保育園通い、首都圏在住)と後期のワクチン接種によるMIAリスクどう評価すれば良いでしょうか。。?

また妊娠4週時のワクチン接種により得られた抗体は、赤ちゃんに行きますでしょうか?いつ頃まで有効でしょうか?

ご質問ありがとうございます。

そしてご懐妊誠におめでとうございます。

妊娠4週ごろにコロナワクチン5回目を接種していて、現在妊娠31週、来週6回目のワクチンを接種予定だが、MIAの影響が心配というご相談ですね。

MIAに関しては私は専門ではありませんので、一般産婦人科医としてお答えしますことをご了承ください。


・コロナワクチン接種によるMIAのリスク、コロナ感染によるMIAリスクに関してどう捉えるか?

→お調べになっていらっしゃるように、妊娠期の感染や炎症などによる、母体免疫の活性化(maternal immune activation:MIA)は、児の発達障害や統合失調症の発症リスクが高くなることが報告されています。

感染が起きて発熱が続いた時にはもちろんMIAのリスクはありますが、コロナワクチン接種による発熱時にもリスクがないとは言い切れません。

しかし実際感染して重症化するとワクチン接種による発熱以上のリスクとなると考えられます。


妊娠初期のワクチン接種による抗体は赤ちゃんにいくのか?

→米CDCでは妊娠中のコロナワクチン接種により、乳児のコロナ感染による入院リスクが61%低下したと報告しています。

具体的には、妊娠21週目から出産14日前までにワクチンを接種した場合は、乳児の入院の可能性が80%低下、妊娠初期にワクチンを接種した場合は32%低下したとのことです。


https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/71/wr/mm7107e3.htm


妊娠後期に接種するほど入院リスクが下がることが報告されているので、来週接種予約とのこと、体調が問題なければそのまま接種をおすすめいたします。


ちなみに私個人の話をすると、私は妊娠初期、妊娠後期とコロナワクチンを妊娠中に計2回接種しました(妊娠以外も含めると5回接種しており、まもなく6回目接種予定です)。子供はまだ生後4か月なのでコロナワクチンの接種ができないのですが、妊娠後期に接種したことで、少し安心できています。


以上ご参考になれば幸いです。

また何かご不安なことがありましたらいつでもご相談くださいね。

そして元気なお子様にお会いできることを心よりお祈りしております。

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2023年05月27日 12時29分


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