子宮頸癌検診がクラス2

30代女性

カメラ

※添付画像は投稿者ご本人と医師のみ参照可能です

いつも参考になる情報提供ありがとうございます。
現在33歳で3回目妊娠中の妊婦です。(1回目は絨毛膜羊膜炎で流産、2回目は正期産で出産)

20歳の時にサーバリックスワクチンを接種済みです。(性行為未体験)

27歳から自治体の2年に1回の子宮頸癌検診は受けており、過去の妊婦健診の子宮頸癌検診も全て陰性です。

今回の妊婦健診で子宮頸癌検診が返ってきたのですが、判定自体はnegativeだったのですが、分類がクラス2との事でした。
HPV DNAは、16、18共に陰性でした。
先生は陰性で良かったですね〜くらいで特にそれ以上の説明はなかったのですが、クラス2について自分なりに調べてみた所、軽度の炎症があるため半年後に再検査した方が良いとか、クラス2から数年後異形成になったとかいう記事も出てきて怖くなりました。
過去の検診結果のクラスはどうだったのだろう?と見てみましたが、判定表記のみでクラス分類までは記載されておりませんでした。
また、私が打ったワクチンは2価なので、それでは不十分だったのではないか?最近承認された9価を打ち直した方が良いのではないか?とも思ってきました。

この結果が妊娠への影響はないのか、次の検診時期いつがいいのか(自治体からの2年に1回の案内が送られてくるのを待っていたら遅い?)、ワクチンの打ち直しの必要性の3点をまた主治医にも確認してみますが、次の妊婦検診まで時間が空く事や、日頃から子宮頸癌やワクチンの大切さの情報提供してくださっているツイキュアの先生方の意見も伺いたいと思い相談させてもらいました。

宜しくお願いします。

回答済み

産婦人科

承知しました。詳細な状況をお伝え頂き、ありがとうございます。


まず結論から言えば

"気にしなくて大丈夫"

という事になります。

細胞診でのクラスⅡは確かに軽度の炎症を指摘しているものですが、これ自体には臨床的に意味はありません。性交渉などを含めたちょっとした腟内環境の変化で、軽度の炎症は生じます。基本的にはクラスⅠもクラスⅡも、臨床的には異常なしとして扱います。

従って、近年ではベゼスダ分類という分類法を用いる事が増えています。これは原則的に、クラスⅠもクラスⅡもひっくるめて異常なし(NILM: Negative for intraepithelial lesion or malignancy)として扱います。

ただし、クラスⅡの中でも"もしかしたらハイリスクHPV感染による変化があるかも"という細胞が見られる状況であれば、ASC-US(Atypical squamous cells of undetermined significance)という分類になります。

この場合は"念のためにその変化がハイリスクHPVによるものか"を確認するために、ハイリスクHPVの検査を行う事が多いです。

医師からハイリスクHPV検査を勧められたのならば、このASC-USだったのかと思います。

結果的に陰性であったのならば、これはもう気にしない方が良いです。

ましてや性交渉経験前にサーバリックスを接種されているので、これまでの人生も今後の人生でも、最もタチの悪いハイリスクHPVである HPV16, HPV18に感染するリスクは極めて低い状況です。

ご質問の3点に関しては...

この結果が妊娠への影響はないのか

→ありません

次の検診時期いつがいいのか(自治体からの2年に1回の案内が送られてくるのを待っていたら遅い?)

→2年に1回の自治体の検診で問題ありません

9価HPVワクチンの打ち直し

→基本的には必要ありませんが、もしもの事を考えて自費で接種する事は可能です


上記の回答で、少しでもお力になれれば幸いです。

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2023年11月02日 16時19分


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産婦人科医として10年間以上の勤務歴があります。
これまでの勤務先では生理・避妊などの女性特有のお悩みや性感染症などのご相談や治療を行ってきましたが、特に子宮頸がん治療にも専従していました。
現在は子宮頸がん検診やオンラインでの低用量ピルなどの処方、HPVワクチンの説明を行っています。
「自分が女性だったらどんな医療相談が望ましいか」
を常に意識していますので、ご遠慮なくご相談ください。

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