A型肝炎ワクチンの接種について

10歳未満男性

1歳9ヶ月の男の子の予防接種について質問です。

特に渡航予定などは無いのですが、副反応も重くなさそうですし、お金はかかってもいいから1つでも病気が予防できるなら打てるものは打っておいた方がよいかなと思ってA型肝炎ワクチンの一回目を接種させました。
しかし、一回目の予約の時や受付の時に病院の看護師さんに何度も何度も渡航予定なのかを確認され、なんだか不安な気持ちが高まってきてしまいました。
打たない方が良かったのでしょうか?

回答済み

小児科

おはようございます。 ご相談いただき、ありがとうございます。 A型肝炎ワクチンに関するご相談ですね。 専門ではありませんが、一般的な情報についてご提示させていただきます。すでにお調べでしたらご存知の内容も多いかもしれませんが、参考になりましたら幸いです。 *回答共有後に専門の医師よりコメントをいただいたため、1/5 12時に一部訂正させていただきました。 国内で使用されている主なA型肝炎ワクチンはエイムゲン®という国産の不活化ワクチンです。ご指摘の通り安全性も高く、1歳から接種が可能です。3回接種で十分な抗体上昇が確認されており、5年程度の効果が期待できます(長期的な効果を得るためには、追加接種を検討します)。後半に追記しますが、輸入ワクチンも選択は可能です。 米国などいくつかの国では定期接種とされていますが、国内では任意接種であり、トラベラーズワクチン(海外へ渡航する方向けのワクチン)としての活用が主です。 A型肝炎はアジアやアフリカ、中南米などで主に流行しているため、渡航前にあらかじめ接種することが推奨されています。国内では例年 200-300人程度のA型肝炎感染症が報告されていますが、ここ数年では2018年は925人、2019年は425人、2020年は119人と海外からの渡航者が増えるとともに国内でも発生数が増えてくる可能性はあります。 感染経路は主に糞口感染といって、感染者の便が微量に食べ物などに付着し、それを口に入れることで感染します。しかし、国内含め感染者が少ない地域での感染源は、主に注射薬物の使用や性感染症としての感染です。ただ、それでも感染者が増えれば、全体として増えてしまう可能性は否定できません。 幸い小児に感染することでより重症化しやすいなどの報告はありません。 現状では国内で自然感染するリスクは低く、一般的な医療機関では渡航予定がない方にA型肝炎ワクチンを接種する機会はほとんどないのが実際のところです。そのため、今回接種された医療機関でも何度か確認されたのかと思います。 しかし、1歳から接種は可能であり、安全性も高いため、渡航者が増えることや今後流行地域へ渡航する可能性からリスクを判断し、接種について考えていただければと思います。ただ、エイムゲン®は効果の持続期間が5年程度ということには注意が必要です。5年後以降に海外へ行く場合には追加での接種が勧められます。 なお、国内では未承認ですが、輸入ワクチンで使用されているHAVRIXは2回接種で15-20年の効果が期待されます。こちらも1歳から使用でき、効果が長いことがメリットになりますが、輸入ワクチンであること、接種できる医療機関が限られていることに注意が必要です。 上記となります。 またご心配がありましたら、接種していただいた医師にも確認していただければ幸いです。何度も聞かれてしまうとご不安になるのは当然ですので、その医療機関の中でもあえて何度も聞く必要はないということが広まるとよいですね。

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2023年01月05日 07時49分


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小児科専門医です。専門はアレルギーですが、小児に関することは幅広く診療しています。何かしらお力になれれば幸いです。

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