指名:おとらりんたろう, MD, PhD 先生

プレドニンの服用について

50代女性

こんにちは。
メニエールからの低音難聴があり少し落ち着いていたのですが、最近になり軽いふらつきや耳閉感、聞こえが悪い感じなどで再診しました。
前回は両耳とも20dB位でしたが、今回は両方とも40まで下がり、先生がプレドニンを1週間だけ使いましょうと処方されました。
最初の2日が5mgを1日4錠、次の2日が1日2錠、最後の2日が1日1錠でした。
副作用の心配は短期間なのでしていないのですが、免疫力の低下もそんなに心配することはないのでしょうか?

回答済み

耳鼻咽喉科

指名質問いただきありがとうございます。低音障害型感音難聴に対してプレドニンの短期内服が免疫力の低下を起こさないか、というご質問ですね。結論から申し上げますと、現在の用量でしたら免疫力の低下はほとんど心配いらないと思われます


プレドニンは副腎皮質ステロイドというホルモンを内服する薬剤で、炎症反応を押さえる効果や浮腫を引かせる効果があります。低音障害型感音難聴や突発性難聴に対して治療薬として用いることがあり、相談者様の場合も低音障害型感音難聴に対して処方されたものと思われます。


副作用もそれなりに多いことが知られており、代表的なものに免疫機能の低下、高血糖、胃酸分泌亢進などがあります。この副作用は投与量が多ければ多いほど生じる可能性が高くなります。


相談者様の場合は、プレドニンを20mg、体重あたり0.5mg/kg以下の用量だと思われます。この用量ですと、理論上は臨床的に問題になるような免疫機能の低下はほとんど生じることはありません


もちろん、副腎皮質ステロイド内服中は副作用に注意し、手洗い・うがい等風邪を引かないように気をつけていただきたいとは思っております。


以上回答させていただきます。難聴が早期に回復することをお祈りしております。この回答がお役に立てば幸いです。また何かありましたらお気軽に質問ください。

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2023年11月03日 17時43分


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耳鼻咽喉科専門医•指導医の音良林太郎@耳鼻咽喉科です。みみ、はな、のどの病気や、首の腫瘍など、気になることはなんでもご相談下さい。専門は耳科、聴覚ですが、めまい、鼻、頭頸部腫瘍、甲状腺なども扱います。
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