指名:akina 先生

食事時のお菓子摂取について

40代女性

食事時のお菓子摂取(遊離糖摂取)について質問です。

私は毎日飲食の回数(食事回数)が3〜4回です。
お菓子やジュースは食事の際に一緒のタイミングで摂取しています。

お菓子を食べるのは毎日ではなく、量もクッキー1枚とかプロテインバー1本とかです。数ヶ月に一度くらいはサツマイモチップスを一袋食べることはあります。

食事の際に摂取する遊離糖はさほど気にしなくていいというようなことを聞いたことがありますが、遊離糖を摂取することに変わりはないのでむし歯のリスク自体は上がりますよね。

食事時の糖はさほど気にしなくていい(?)理由は何でしょうか?

先生方が遊離糖の摂取量に気をつけてとおっしゃるのは特に食事以外のおやつタイムの時ですか?
あるいは6回以上の飲食の時など?

飲食回数を5回以内にするために食事のときにお菓子(甘いもの)を食べていますが、甘いものを食べることへの抵抗も大きくちょっとモヤモヤします。
本当は細々と気にせず、食べる時は美味しくお菓子やケーキもたべたいので少し悩ましいです。

食事の際に摂取するお菓子(遊糖)について、どのように認識しておくといいかご教示お願いします。

フッ化物は日常的に適切な量と回数使っています。

回答済み

歯科

ご質問ありがとうございます。

結論からお伝えするなら、

「食事を楽しむ時は、めいいっぱい楽しむようにしてはいかがでしょうか?」

です。

遊離糖の話

遊離糖を減らす話は、おやつ、間食に限った話ではなく、総量の話になります。

WHOのガイドラインで、

「遊離糖の摂取は、総摂取カロリーの10%未満にすることを推奨しています。5%以下にするとなお良い」

となっていて、これは間食に限ったことではないです。

※WHOガイドライン


量か頻度か

量が重要なのか、頻度つまり間食の回数が重要なのかは、ハッキリしていません。基本的に、間食の頻度が増えれば、量も増えるので、切り分けて調べることが難しいようです。

ただ、むし歯の出来るメカニズムを考えると、頻度の方がより重要だと考えることも出来ます。

量と頻度の話になると、決まって出てくるのがVipeholm研究です。通常の食事に砂糖を追加してもむし歯リスクは増加しなかったが、間食を追加するとむし歯リスクが大幅に増加したという内容の研究です。

という事で、量か頻度か結論は出てないものの、1日2回の適切なフッ化物の応用によって、「砂糖を食べる量が多ければ多いほど、むし歯になりやすい」という関係はほとんど無くなるとも言われています。また、頻度のほうがコントロールしやすいのもあると思います。

※”Sugar Restriction for Caries Prevention: Amount and Frequency. Which Is More Important?"


まとめ

むし歯のリスクで言えば、食事と間食をあわせて、遊離糖を食べる量は減らしたほうが良いとされてます。また、どちらかと言えば、頻度のほうがコントロールしやすいので、頻度から改善するのを勧めることが私は多いです。一般的な話として、食事と間食の回数は合わせて4回以内としていることが多いように思います。ですので、質問者さんの場合、その点は達成されていると思います👏

また、1日2回フッ化物配合歯磨剤で歯磨きして頂いて、5%以内の遊離糖摂取という状況であれば、むし歯のリスクは極めて低く抑えられているでしょうから、そこから先はそこまで神経質になる必要はないと思います。「リスクを0に」は土台無理な話です。明確な根拠があるわけではないですが、習慣的でなく、時々甘いものを楽しむくらいは問題ないと思います。

ですので、食事を楽しむ時はしっかり楽しんでもらえたらいいんじゃないかと思う次第です。

歯のために生きているわけじゃないので、人生を楽しむことも大事だと私は思います。


なにか参考になりましたら、幸いです。

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2023年11月22日 15時52分


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はじめまして。
普段の診療は、むし歯治療、歯周病治療、審美修復、入れ歯、インプラント、矯正治療、ホワイトニングなどを扱っています。
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