2人目のための受精卵凍結について
30代女性
昨年33歳で1人目を出産しました。
2年後くらいに2人目を希望しておりましたが、子どもの病気があり頻回の受診や仕事復帰等ですぐには考えられない状況となってしまいました。
現在は4歳差での出産を希望していますが、37歳になってしまいます。
そこで、現時点(34歳、夫33歳)で受精卵を凍結することを検討しはじめました。
1人目はタイミング6回目で妊娠しています(原因は双方不明)。
以下3点ご教示ください。
・受精卵凍結のデメリットはありますか
・このような場合は保険や補助金は使えないのでしょうか(東京)
・産後月経は再開していますが、受精卵凍結希望の場合受診のタイミングは月経周期のいつ頃が良いのでしょうか
先日一般の婦人科を受診し相談しましたが「とにかく若いうちに産むのが一番」と、希望したような答えは得られませんでした。
もちろん、少しでも若いうちに妊娠を希望するのが良いことは承知しておりますが、先生のご意見を伺えれば幸いです。
回答済み
ご質問、ご指名、ありがとうございます。
基本的に現在の保険診療の制度はいわゆる「貯卵」を支持する内容ではありません。したがって、すぐ(遅くても半年以内など)に胚移植を予定しないのであれば保険診療では採卵を実施してもらえない可能性があります。ただしこれは施設毎の判断になります。自費診療と決めている施設もあると思いますし、ルール上は3年間の保存までは保険診療でできるから、という考えの施設もあるかもしれません。最終的には厚生局の判断になると思います。ここでは解決できず心苦しいですが、通院する予定の施設によく相談してみてください。様々な考え方があると思います。
もし自費診療で採卵をした場合、後日胚移植をする際も自費診療です。助成金は、自費診療だと都からは出ないと思います。住民票のある市区町村によっては少し出るかもしれませんが5-10万円程度の金額を想定します。各自治体のホームページで調べてみてください。
受診のタイミングについては、これまで体外受精をしていなかったのであれば初診の予約からになると思いますので、まずは都合の良い早めの日に予約を取ることからでしょう。施設毎のルールがありますので、初診日からいきなり採卵周期を開始できる施設はあまりないのではないかと想像します。
35歳時点の凍結胚を2年後に移植する場合、すぐに移植するよりも若干成績が下がる可能性が報告されているので、37歳時点での凍結胚をすぐに移植する場合と大きな成績の違いはないかもしれません。採卵数は減る可能性があること、保存料が年間数万円かかることがデメリットでしょうか。
少しでもお役に立てれば幸いです。
元気なお子さんを授かれることを祈っております。
2023年11月29日 11時07分