相談詳細

産婦人科医とみー 先生

妊娠糖尿病の診断とインスリン 処方について

30代 女性

現在第二子妊娠中で、妊娠6週です。 以前から食後高血糖をしてきされており、糖尿病内科を受診していました。 第一子妊娠前に75gOGTTを行った結果、2時間後の血糖値が198で、境界型ではあるものの糖尿病とは診断されませんでした。 当時、空腹時血糖は80前後、HbA1cは5前半でした。 その後、経過観察として糖尿病内科を定期受診中、第一子の妊娠がわかりました。 第一子の妊娠では、妊娠前の75gOGTTの結果から、糖尿病合併妊娠とは診断できないためインスリン も処方できないと言われました。 インスリンを処方するには妊娠糖尿病の診断をする必要があると言われ、妊娠10週のときに再度75gOGTTを行い、妊娠糖尿病と診断され、インスリンが処方されました。 第一子出産後はインスリン処方もなくなり、3ヶ月に一回の血糖測定、HbA1c測定をしてきました。 出産後、改めて75gOGTTは行っていません。 空腹時血糖は変わらず80前後、HbA1cも5.5前後でした。 そして最近、第二子の妊娠がわかりました。 高血糖が心配だったので早めに糖尿病内科を受診したのですが、やはり今のままだと糖尿病合併妊娠や妊娠糖尿病の診断は出せないのでインスリン も処方できないと言われました。 また、器官形成期にあたるため75gOGTTは避けた方がいいとのアドバイスもあり、今はまだ妊娠糖尿病の診断がつきません。 しかし、自己血糖値測定から、食後高血糖は明らかであり、胎児のためにも早めにインスリンを導入させてほしいと思っています。 (自己血糖測定では、糖質15gくらいで食後2時間値が170を超してしまいます) 妊娠糖尿病として診断されインスリンを処方してもらうには、私の今の空腹時血糖値やHbA1cの値では、75gOGTTを必ず行わなければならないのでしょうか。 75gOGTTを行えば必ず血糖値が200を超えることが明らかなので、胎児への影響も考え、できれば75gOGTTを行わずに妊娠糖尿病の診断をしてもらい、インスリンを処方してもらいたいです。 よろしくお願いいたします。

回答済み

産婦人科

ご質問頂き、有難うございます。 ツイキュアでは個別の医療相談は出来兼ねますが、なるべく一般的な情報を用いてご質問者様の回答とさせて頂きます。 まず、色々とご心配な状況をお察しします。インスリンの導入を早期から開始したいということは、普段より比較的多くご相談頂きます。 そのため、ご質問者様のお気持ちも非常に良くわかります。 ご質問内容を●でまとめさせて頂きますね。 ●インスリンを早期に開始することは出来ないか。 ご質問者様も非常に良く勉強されている印象がありますので、既に良くご存知のと思いますが、インスリン導入するためには、糖尿病合併妊娠を除けば、妊娠糖尿病の診断が必要となります。 妊娠糖尿病と診断するためには、これもご存知とは思いますが、75gOGTTで一定の基準を満たす必要があります。若しくは、妊娠時に糖代謝異常と判断される必要があります。後者は具体的には、空腹時血糖126mg/dL以上、HbA1c6.5%以上、随時もしくは糖負荷試験2時間値が200mg/dL以上、糖尿病網膜症の存在、が必要となります。 75gOGTTもあまりにも妊娠初期の場合には行いませんが、適した週数(妊娠中期)で行います。妊娠初期の検査では、通常負荷を行わずに随時血糖を確認しますよね。 そこで、妊娠糖尿病と診断されたら直ぐにインスリン導入するかというと、そういう訳ではなく、これもご存知かもしれませんが(糖尿病合併妊娠や随時血糖があまりにも高血糖が続く場合は除き)、まずは食餌療法を行います。 食餌療法を行う際には数日間入院して頂き、4-6分割食を必要なエネルギーを計算し、食前食後眠前血糖値を測定することで、インスリンを要する場合には導入しますね。 稀にインスリン導入されている方でも「高血糖だと心配だから」とエネルギーを極端に少なくされる方もいらっしゃるのですが、これは非常に危険ですね。1日に必要なエネルギーを摂取して頂いた上で、血糖値が食前食後血糖値の基準を超える場合には、状況に応じてインスリン導入を行います。 ここで説明させて頂きたいこととしては、過不足なく、インスリン導入する重要性についてです。 インスリン導入は非常に重要な一方で、「必要な方に過不足なく必要な量を」導入することが大事なのですね。 ●HbA1cについて 現在のHbA1cは5.5前後とのことですので、この値でインスリンを導入するかというと一般的に行わないです。 妊娠中の明らかな糖尿病(overt diabetes in pregnancy)のHbA1cの基準は、HbA1c値≧6.5%ですし、妊娠中の目標HbA1c は6.5%未満です。 日々血糖値を確認して、非常に焦る気持ちも非常に良く分かります。 そのため、ご自宅で測定している血糖値を主治医の先生にも共有して頂いた上で、主治医の先生の仰る週数で75gOGTTを行い、必要があればインスリン導入する流れで宜しいかと思います。 私も血糖値が心配な妊婦さんはご自宅で血糖値を測定されていた方は、メモ帳に記載頂き共有させて頂いたこともあります。 その際には、上記内容を含めて、その週数と妊婦さんの背景を鑑みて、状況をお話させて頂いています。 以上になりますが、少しでもお役に立てましたら幸いです。 無事な妊娠経過をお祈り申し上げます。 また分からない点やご心配な内容がありましたら、仰ってください。 どうぞ宜しくお願いいたします。

2022年06月02日 23時49分


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