点頭てんかんの疑いについて
10歳未満女性
生後3ヶ月半の女の子を育てています。
今年の初めに抱っこしようとしたところ寄り目で硬直し、今年の1/11(生後1ヶ月半頃)に点頭てんかんの疑いで脳波検査をしました。そこでは異常なしで乳児に見られるてんかんかもしれないこと、今後同じようなことがあれば再び受診してくださいということでした。
いつ頃からかは覚えていないのですが、寝起きに足をぐっと縮める動作をし始めました。点頭てんかんのような数秒間のものを何十回も、ではなく、足をぎゅーっと長く縮め、それが数回あるだけです。よくオムツ替えのときは足をずっと縮めています。
また、最近首が座ったため縦抱きをしていると、首がまだ少しグラグラするのかカクンとなることがあります。
以上のことから点頭てんかんではないかと心配になっています。
1.生後1ヶ月半の時点で点頭てんかんは脳波検査で否定されていますが、その後3ヶ月半の時点で発症するということはあるのでしょうか。
2.寝起きに足をぎゅーっと長く縮めるのは大人の伸びのようなものかと思ってしまっていましたが、点頭てんかんを疑い受診した方が良いのでしょうか。
回答済み
こんにちは。ご相談いただき、ありがとうございます。
回答が遅くなってしまい、誠に申し訳ありません。
「生後1か月半のときに点頭てんかんの疑いで脳波の検査を行い、異常はなかったが、寝起きなどに足をぐっと縮めるような動作をし始めた。点頭てんかんのような発作はないものの、縦抱きのときに首が少しグラグラするのかカクンとすることがある。点頭てんかんの疑いで受診した方が良いか。」というご相談ですね。
一度点頭てんかんの疑いで脳波をされているということですので、点頭てんかんの疑いということが頭に残ってしまい、とてもご不安な状況かと思います。
どうしても赤ちゃんは大人では見られないような動作をすることは少なくありませんので、なんとなく気になった動作が異常なのかどうかという判断は、正直なところ文章のみでは難しいことが多いです。
気になる動きがちょこちょこあるようでしたら、ぜひ動画を撮影していただき、まずはかかりつけの先生で良いと思いますので、異常そうな動作なのか一度ご確認いただくことをおすすめします。
上記を前提とさせていただきつつ、ご質問にお答えさせていただきます。
① 生後1か月半での脳波で点頭てんかんは否定的であっても、3か月半で発症することはあるのか。
▶ 点頭てんかんは、一般的に生後3〜8か月頃に発症することが多いため、3か月半になってから発症することはありえることです。実際に点頭てんかんの患者さんであっても、発作が出始めた初期では脳波ではっきりした異常が認められないこともあります。
点頭てんかんは発作の様子やお子さんの発達状況などの情報から、必要に応じて脳波などの検査を行い、診断します。気になる動作は記録を残しておいていただきつつ、例えば笑わなくなった、首が座っていたのにまた安定しなくなってしまったなど発達の退行(今までできていたことができなくなる)などがある場合には、早めにご相談いただくことをおすすめします。
② 寝起きに足をギューッとする動作で点頭てんかんを疑って受診した方が良いか。
▶ ご提示いただいた動作はどちらかというと正常な動作の一つという印象ではありますが、頻度が多くて気になるようでしたら、一度かかりつけの先生に動画などを見ていただき、異常そうかどうかをご相談いただくことをおすすめします。
また、①での回答のように退行など発達面でも問題が出てくる場合や発作の頻度・程度が悪化してしまうような場合には、やはり早めに一度ご相談いただくことをおすすめします。
受診するべきか悩まれるようでしたら、まずはやはり記録をつけていただくことが大切です。動画での撮影だけでなく、気になる動作が「どういった時間帯に」「どのくらい続く」のか、そのときの「表情はどうか」、「毎回同じ動きなのか」、「うんちやおしっことの関係は」などを確認していただくと診察した際にとても参考になります。
回答としては上記となります。
ご参考になりましたら幸いです。
2024年03月15日 12時49分