指名:こどアレ@小児科&アレルギー 先生

卵のアレルギー疑惑、再度負荷試験(かかりつけor総合病院)もしくは半年後負荷試験どちらがよいでしょう

10歳未満女性

こどアレ@小児科&アレルギー先生

卵黄少しずつ試して2/3までクリア
→全卵黄2-2.5h後くらいで嘔吐(7/10)
→1/2卵黄症状なし(7/12)
→再度1/2卵黄で2.5h後嘔吐(7/16)
※嘔吐は両方とも1回のみ、便も通常通りで他症状はなし。
かかりつけで、「1回症状なしは引っかかるが検査しよう」となり、採血結果卵白が僅かに陽性。[卵白1.12(アレルギークラス2)/卵黄0.22/オボムコイド0.1未満]
「検査で確定できないため、すぐ確定したいなら再度負荷試験or半年後に負荷試験か考えて。半年後の人が多いかな、やっぱり怖いでしょ」と言われ.悩みます。確かにとても怖いです
「再度すぐ負荷試験なら、かかりつけの場合、外来時間の関係で家で食べさせて来院。紹介状で大きい病院も可能」とのこと。
かかりつけもアレルギー専門医で比較的近いので今後の継続フォローを考えるとこちらかなという気がしますが、総合病院は入院等体制が個人的に安心できるのと、改めて話を聞く機会があるのはいいかなと...。かかりつけはいつも混んでるからか淡々と早口で喋られ今日も色々整理つかないまま帰ってきて悩んでます。
また、半年後というのは恐らく、消化管アレルギーなら1歳頃以降に自然治癒するケースが多いからということですよね、子の負担を考えるとその方がいいんですかね...ちなみに他アレルギーは現状なし、皮膚状態も正常。
体重増加が卵黄嘔吐等あったからかこの2週間で変化なく、念の為来週フォローとなり、そこで負荷試験どうするか返事をすることになりました。

回答済み

小児科

卵の消化管アレルギーの疑い、負荷試験について、ご指名でのご相談ありがとうございます。「卵黄2/3個まで食べ進められた→卵黄1個食べて2-2.5時間後に嘔吐1回→卵黄1/2個OK→卵黄1/2個で2.5時間後に嘔吐1回、かかりつけで検査→卵白1.12/卵黄0.22/オボムコイド0.1未満で「検査で確定できないためすぐ確定したいなら再度負荷試験、または半年後に負荷試験」と言われた、かかりつけは近くてアレルギー専門医・混んでてゆっくり話が聞き難い・負荷試験は自宅で摂取、総合病院は入院体制が安心・改めて話を聞けるなどのメリットあり、半年後に負荷試験という提案は消化管アレルギーなら1歳頃以降に自然治癒するケースが多いからという理由かと思われ子どもの負担を考えるとその方が良いかとも思われる、他のアレルギーは無く皮ふの状態も良い、どうしたら良いか?」というご質問でした。

よくお調べになられていて素晴らしいかと思います。卵黄による「食物蛋白誘発胃腸症」(消化管アレルギー)の疑いかと思われます。僕のnote記事、『「卵黄」による「食物蛋白誘発胃腸症」(消化管アレルギー)』もご参考にして頂きながら、回答を見て頂くと良いかと思います。卵黄の食物蛋白誘発胃腸症は、現在のところ「血液検査で診断は確定出来ず」、「卵黄を食べる度に吐くということを繰り返す」ことで診断となります。お書きになられていた通り、卵黄は除去となり、時間が経つと(成長すると)、自然に治ることが多いです。食物経口負荷試験については、近々にする経口負荷試験(あるいは再摂取)は「診断の確定」のため、半年後にする経口負荷試験は「治っているか・食べられるか確認」のためであり、目的が異なります。現在の状況でそのまま卵黄を除去することで懸念されることの例としては、卵白の開始を遅らすことで、卵白による普通の「卵アレルギー(即時型)の発症に関して不利にならないか」、鶏卵全般を除去するという「食生活の不自由さ」などがあろうかと思います。ただ、お子さんの場合、皮ふの状態も悪くないようですし、おそらくアレルギー体質も強くないのかと思われますので、あまり卵白アレルギーの発症のリスクは高くないのかも知れません。

では、「経口負荷試験をどうするか?」についてですが、やはり現状で診断は確定しておりませんので、診断を確定したいとなれば近々に負荷試験をすべきですし、もう吐くのを見たくないというのであれば半年後の負荷試験になろうかと思います。個人的には、「疑わしい段階での除去は出来るだけしたくない」という考えもあり、現状のお子さんの状況であれば、まだ診断としては確定的ではありませんので、親御さんとの相談として、何回も何回も嘔吐して酷かったという訳ではないようですし、もう一回だけでも再摂取(あるいは経口負荷試験)してみたらどうかと提案するのではないかと思います。もちろん、暫定的に食物蛋白誘発胃腸症の診断として、今後卵黄を除去することも過剰な除去には当たらないと思います。こちらについてはぜひご家族ともご相談ください。

また、経口負荷試験の方法について、かかりつけの自宅で食べる方法か、総合病院で入院して食べる方法のいずれが良いかに関しては、親御さんの心配具合が一番重要ではありますが、病院によっては、最初の受診までの期間、経口負荷試験の入院の待ちの期間などがどうしても長く発生しますことがありますので、近々に経口負荷試験をしようとしても、結局数ヶ月先になってしまうということもありますので注意が必要です。半年後の経口負荷試験の相談であれば、総合病院でも充分対応可能かと思われます。

長くなりました、かかりつけの先生に再度同じ内容でご相談されても良いかと思います。ご家族ともよくご相談ください。

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2024年07月26日 08時17分


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