子どもの柑皮症疑い
10歳未満男性
1歳2ヶ月の子どもの手のひら・足の裏が最近やけに黄色く、親として気になってたのですが、保育園の保育士さんからも同じタイミングで同様の指摘を受けました。
心当たりは1歳過ぎてから食材の好き嫌いが多く、嫌がらずに食べるにんじんとカボチャを家庭で毎食与えてたことです。
他の野菜や果物も食べさせてましたが、にんじんとカボチャの割合が圧倒的でした。
以前柑皮症についてネット記事で読んだことあり、食生活からも柑皮症かな?という気がするのですが、肝機能悪化による黄疸で肌が黄色くなることもあると聞き心配です。
いちばん手のひら足の裏が色濃いですが、何となく腕や脚、顔も黄色いです。
幸い白目は綺麗です。基礎疾患や新生児での黄疸既往歴はありません。
質問が沢山ありましてすみません。
・仮に柑皮症だった場合、単に皮膚が黄色くなってるだけではなく、体内にとって有害な状態が発生してるのでしょうか?
・白目が綺麗でも受診や血液検査は必要でしょうか?現在様々な感染症が流行ってるので、風邪症状がないのに受診して何かうつってしまうのが少し心配です。ただ必要なら勿論受診します。
・一旦カボチャやにんじんを与える量は減らしたほうが良いでしょうか?また一般的にカロテン摂取量を減らしてから、どれくらい経てば元の肌色に戻るのでしょうか?
お忙しいところ恐れ入りますがよろしくお願いいたします。
回答済み
子どもの柑皮症の疑い、ご指名でのご相談ありがとうございます。1歳のお子さん、「手のひら・足の裏が最近黄色い、気になっていたが保育士さんからも指摘された、好き嫌いが多く嫌がらずに食べるニンジンとカボチャを毎食食べていた、白目はきれい、柑皮症かと思うのが黄疸も心配、柑皮症であれば皮ふが黄色いだけで問題は無いのか?白目はきれいでも受診した方が良いのか?一旦カボチャやにんじんは減らしたほうが良いのか?カロテン摂取量を減らしてからどれくらいで肌の色は戻るのか?」というご質問でした。
お書き頂いている通り、柑皮症とはβ-カロテンを多めに摂取した際に手足が黄色くなる状態のことで、お子さんがニンジンとカボチャが好きでたくさん食べている、目は大丈夫そう(黄疸っぽくない)となると、柑皮症の可能性が高いと思われます。皮ふが黄色い原因が柑皮症であれば皮ふの色だけのことで特に問題はありません。ただ、高脂血症、甲状腺機能低下症、糖尿病などでは柑皮症を生じやすい可能性がありますので、基礎的にそれらの疾患が無いかは念のため注意する必要があります。普通に元気な1歳のお子さんが家族性以外の高脂血症や糖尿病である可能性は低いので、甲状腺機能低下症っぽくなければおおよそ良さそうです。小さいお子さんの甲状腺機能低下症の症状としては、なんとなく元気がない、体重が増え難い、便秘、新生児黄疸が長引く、などがあります。
小児科に受診した方が良いかどうかは、通常柑皮症であれば受診されなくても問題無いことが多いですが、柑皮症を起こしやすい基礎疾患があるかどうかがご心配な場合、やはり黄疸がご心配な場合には受診されると良いかと思います。
また、ニンジンとカボチャを減らすかどうかについては、柑皮症自体は特に体に悪影響はありませんので、無理に減らす必要はありませんが、例えば偏食で野菜ジュースばかり飲んでいるせいなどの柑皮症であれば、その偏食自体が良くありませんので、全体的な食事のバランスとしてご検討頂く必要があります。柑皮症の方がカロテンの過剰摂取をやめても皮ふの色が戻るまでに1か月以上、数か月単位でかかることもあるようです。
僕からの回答は以上となります。受診につきましてはご家族ともよくご相談ください。
2024年08月03日 21時27分
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