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相談詳細

ピルの適応について

30代女性

初めまして。
数年前より月経時痛が酷くなり、経血量も増え塊も出始めたため、婦人科を受診し腹部エコーと採血をしましたが、子宮内膜症は否定(実際には開腹?などをしないと確定診断は出来ないとのことでしたが)、子宮も問題ありませんでした。
夜勤のあった仕事を辞めた後から、月経時痛もほとんど無くなり経血量も少なくなって、ストレスだったのかな、と思っていましたが、
最近また月経時痛が酷くなり、月経前にも腹痛が現れ、ロキソニンを1回の月経周期中に1錠 2~3回程服用するようになりました。
また、排便時や排尿時にも痛みを覚え、肛門を押されるような痛みも時々あったので、
消化器内科へ受診し腸炎と診断され、婦人科では子宮内膜症は否定されたものの、2cmの子宮筋腫が見つかりました。
婦人科の医師からは、痛み止めで治まっており、痛み止めの量も多くなく、筋腫も2cmと小さいため、
そのまま痛み止めで対応をして、1年に1度のエコーを、とのことでした。
Twitterで「ピルの内服で月経に関連する諸症状がとても楽になった」という声を聞いて気になっています。
お伺いしたいのは、

①この症状の経緯でピルは適応するのか(子宮筋腫の成長を抑えると聞きました)
②ピル内服のメリットとデメリット
③もしピルを試すとしたら、「痛み止めで対応を」と言われたクリニックに相談しても良いのか
(痛み止めで良いと言ったのに、ピルを提案してくるなんて、と思われないか不安です…)
の3点です。

よろしくお願いいたします。

回答済み

産婦人科

ご質問頂きありがとうございます。 ご質問者様の状況を整理すると、 •数年前より月経時痛が酷い。 •月経量も増えてきている。 •腹部エコーでは子宮内膜症は否定的(但し、分からないとのこと) •2cmの子宮筋腫がある この4点かと思いますので、これらに対してご質問頂いた内容について一般的な治療方法をお答えさせて頂きます。 ①この症状の経緯でピルは適応するのか ⇨月経痛=月経困難症に対しては、ピル(低容量エストロゲン・プロゲスチン配合剤(ヤーズ®︎、ルナベル®︎、ジェミーナ®︎などその他多数)、またはレボノルゲストレル放出子宮内システム(=ミレーナ®︎))の適応になります。 特に前者はLEP(Low dose Estrogen Progestin)製剤とも言われており、月経困難症に適応があります。月経困難症も機能性月経困難症や器質的月経困難症に分類することができますが、いずれにせよ、月経痛を軽減させる効果があり、保健診療上も承認されています。 ②ピル内服のメリットとデメリット ⇨ メリットとしては 月経痛の軽減、月経血量を減少、月経前症候群(PMS)への効果の期待、子宮内膜症に伴う月経痛の軽減、子宮内膜痛に伴う月経時以外の下腹部痛や腰痛の改善、卵巣癌のリスクの低下、子宮体癌のリスクの低下、大腸癌のリスクの低下、ニキビの改善 などがあります。 また、良く勘違いされていることとしては、長期に服用しても中止後の妊孕性に影響しないということがあります。 デメリットとしては 乳癌発症リスクを増加させる可能性があること、下肢静脈血栓症のリスクが高くなること(特に肥満の方や高齢の方、喫煙者の方などは上昇します)、 高血圧、喫煙中の方は心筋梗塞のリスクが上昇すること、高血圧片頭痛のある方は脳卒中のリスクがあること、長距離移動(長距離のフライト)で下肢静脈血栓症のリスクが高くなること、 などがあります。 ③もしピルを試すとしたら、「痛み止めで対応を」と言われたクリニックに相談しても良いのか (痛み止めで良いと言ったのに、ピルを提案してくるなんて、と思われないか不安です…) ⇨私も実際に診察を行っておりませんので、医療相談という特徴上あくまで一般的な回答しかできないのですが、月経痛がありピルを希望している旨をお伝えいただければと思います。必ずしも同じクリニックを受診する必要はないですが、もしご不安でしたら、一度再受診したい上記の理由と予約の旨を予め電話でお伝えしてから受診していただくのは如何でしょうか。 以上になりますが、もしもう少し詳しくご説明を希望されていたり、説明が不十分な際にはどうぞご遠慮なく仰っていただけましたら幸いです。 早く快方に向かって頂けるようにと思っております。 どうぞ宜しくお願い致します。

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2021年10月12日 23時11分


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