指名:高橋怜奈/産婦人科医YouTuber 先生

伝染性単核球症中のピル服用について

20代女性

発熱が3週間ほど続いており、血液検査の結果、伝染性単核球症と診断されました。

現在熱は37.0度程度まで下がっています。主治医からは「あと1週間もすれば完治する」と言われています。

しかし、肝機能がAST67 ALT78 γ-GTP73とまだ完全に回復してない状態です。
そこで質問なのですが、この状態でピルの服用を続けても大丈夫でしょうか?

主治医の先生からは「かかりつけの産婦人科の先生に相談して」と言われましたが、私はオンライン診療でピルを購入しているためかかりつけの先生がおらず困っています。

お忙しい中申し訳ないですが回答お願いします。

回答済み

産婦人科

ご質問ありがとうございます。

現在ピルを内服中で、伝染性単核球症に罹患し、血液検査上、肝機能異常がみられる状態で、ピルを継続してもよいかというご相談ですね。


ピルの服用に関して定めている「OC・LEPガイドライン」では肝障害に関して次のように定められています。


・慎重投与:肝障害、肝腫瘤(限局性結節性過形成など)、胆石症

・禁忌:重篤な肝障害(急性ウイルス性肝炎、重症肝硬変など)、肝腫瘍。


現在、血液検査で肝機能異常が認められますが、重症ではなく禁忌には当てはまらないため、慎重投与と考えます。


つまり、ピルをこのまま継続してもよいですが、肝機能を血液検査で慎重にみていく必要があります。


伝染性単核球症でかかっている医療機関でまた採血をすると思いますので、肝機能が正常化すれば良いですし、変わらないとか悪化するようであればピルの服用中断を検討する必要があります。


オンライン診療でピルを購入されているということですね。普段いつもと同じピルの処方をうけるには便利ですが、できれば何かあった時にいつでも受診できるような、かかりつけの産婦人科が見つかるといいなと思います。


子宮頸癌検診などは受けていらっしゃいますでしょうか?20歳以上で性行為の経験があるようであれば推奨される検診です。検診などで受診した産婦人科をかかりつけにしてもよいと思います。


以上ご参考になれば幸いです。

また何かあればいつでもご相談くださいね。

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2023年03月31日 21時26分


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YouTuber、産婦人科専門医、指導医、がん治療認定医、性教育認定講師です。生理、更年期、癌、セックス、婦人科形成手術、なんでもご相談ください。
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