指名:Tatsu Ogawa*生殖医 先生

体外受精をして陰性でした

20代女性

カメラ

※添付画像は投稿者ご本人と医師のみ参照可能です

先生初めまして。
27歳のものです。現在不妊治療中でこの前初めて自然周期で体外受精をしました。
結果は残念ながら陰性でした。
元々頚管粘液がとても固いらしく自然妊娠は諦めてください言われ人工受精もしました。1.2回目は判定日前に生理がきて3回目はhcg5.0でした。
主人が20個上なので早めに授かりたくて体外をすることにしました。
採卵21個取れて12個正常受精、最終的に胚盤胞6個と分割胚1個を凍結できてそのうちの5個がグレードAでした。
移植当日も数値も内膜も良くて妊娠率50〜70%だからサクッと妊娠できるね!と先生にも言われ期待を大きく膨らませてましたが結果ダメでした。

他にできることはないですか?と質問したのですが卵の質だから検査しなくていいとのことでモヤモヤしています。
私は過去に何度かクラミジアや淋菌に感染したことがあって個人的に子宮鏡検査をしたいと考えています。
それ以外は本当に健康で生理周期もど安定で生理痛もないです。ホルモン値も何も問題はないです。

ホルモン値も良くて内膜も厚くてグレードの良い卵でもダメだったとき他にどんな検査をした方がいいでしょうか?
PGT-A検査もしたかったのですが保険適用でやってしまった為できません。

よろしくお願いします。

回答済み

産婦人科

ご質問、ご指名ありがとうございます。

採卵、7個全胚凍結し、1個目を自然周期の凍結融解胚移植したけれども残念ながら妊娠判定は陰性だったということですね。

例えば、胚一個あたりの妊娠率がおっしゃる通り50-70%→計算のため60%だとすると、1回目で妊娠しない確率は40%ですので決して少なくありません(あくまでも例えですが、ジャンケン一発で負ける確率よりも高いです)。累積の妊娠率を単純計算すると、2回目で84%、3回目で93.6%であり、逆に妊娠していない確率は16%、6.4%と減少していきます。こういった数字などから、良好胚盤胞を2回移植しても妊娠しなかった場合に卵ばかりが原因ではないのではないかという話になり、着床障害の検査をお勧めする施設が多いのではないかと思います。私も8割方は胚に原因があると考えています。

感染の既往から炎症を危惧して子宮鏡検査を希望されるのは良いと思います。ナシだとは思いません。ただ、他に何も心配な点がないのであれば、ご年齢や保険の回数制限も踏まえても、担当医の言う通りにもう1回は胚移植してみても良いのではないかなと思います。

2回目の凍結融解胚移植に備えてご自身でできることを探すとしたら、ラクトフェリンなどの内服やラクトフローラなどの腟剤も担当医と相談して使用しても良いかもしれません。

写真について説明を頂けていないので想像ですが、もし融解後に回復しきらず収縮したままで移植直前に撮影した1回目の胚の写真であれば、着床率は60%よりはずっと低いと思います。胚に原因がある可能性が極めて高いでしょう。なおさらまずは2回目の胚移植が勧められます。よく相談してみてくださいね。

ちなみにPGT-Aについては、2回胚移植しても妊娠成立しない、あるいは2回流産したという状況でないと実施できません。お金の面では、保険診療の凍結胚が残っていても、採卵から自費で行えばPGT-Aも可能ですPGT-Aは現時点では明らかにお勧めできないので、まずもう一度移植してみてから、慌てずにまた相談してみてください。

少しでもお役に立てれば幸いです。

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2023年04月02日 22時53分


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産婦人科、専門は生殖医療です。日常の診療では主に、一般不妊治療、生殖補助医療、不育症、がん生殖医療、PGTを含めた遺伝カウンセリングを取り扱っています。1人でも多くの方のサポートができれば幸いです。

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