指名:相川晴(HAL) 先生

調理時等の手洗いについて

10歳未満男性

いつもHAL先生の丁寧且つ詳細な、また、質問者様に温かく寄り添うご回答に感銘を受けております。

ご専門とは異なる内容になるかも知れませんので、キャンセルしていただいても構いません、お忙しい中申し訳ありません。。

元々潔癖なところがあり、コロナ禍での妊娠、出産により、特に手洗いに対して強く出るようになってしまったと感じておりました。

出産後(現在1歳4ヶ月となりました)様々な小児科医の先生のTweetをフォローし勉強させていただく中で、食中毒や食品のアレルギーが命に関わるということを知り、手洗いに対して更に過敏になるようになりました。この現状に自分自身疲弊してしまい、どこまで行うのが正解なのか分からず、今回ご相談させていただいた次第です。

子供に栄養がある美味しい食事を作りたいと強く思う反面、特に生肉、生魚の扱いが恐くなってしまいました。十分に火を通すこと、生物を触れた手はしっかり洗うことはもちろんなのですが、例えば
・一度洗っても洗い足りない気がしてしまい、数回はハンドソープを使い洗う→流すを繰り返す
・買ってきた生肉が包装されているラップを取った後、ラップに生肉が触れていた可能性があるため次の工程(ex.冷蔵庫の扉を開く、調味料の容器を触る)に移る前に手を洗う
・生物を調理している間にドリップが飛んだかも知れないと気になるもの(特に離乳食の調理にも使う可能性があるもの)、床、調理台は消毒する

また、離乳食の準備をしている時は特に、冷蔵庫の扉や、食器棚を触ったら、次に食材やお皿を触る前に手を洗う等をしてしまいます。

目視では分からない「細菌が付いている可能性」にとらわれていることは頭では解るのですが、何とか割り切れるようになれないかと考えております。

また、子供の相手をする前、特に食事した後は、必ず手を洗っております。周囲からは、1歳も過ぎたし、そこまでしなくていいのでは?と呆れられながら言われるのですが、アレルギーの原因となるような食品の物質が付いている可能性がある等心配になるためです。(今のところアレルギー食材はないので家族が言うようにそこまで心配しなくてもいいのかも知れません。。)

神経質なりすぎているのは分かっているのですが、知識がないため加減が分からず、
アドバイスを頂けますと幸甚です。

回答済み

一般内科

ご質問ありがとうございます。また身に余るお言葉、大変ありがとうございます。


食中毒などの対策として手洗いすることはとても大切で、質問者さまは大変頑張っておられると思います。手洗いをしっかりすること自体は悪いことではありませんし、それで特に困っていなければきれいにされても構わないのです。私も結構手洗いは頻繁にする方です。

が、質問者さまのおっしゃるように、「自分自身疲弊してしまい」……と、時間や手間をとられすぎて心身が疲弊してしまったり、あとはご家族の方が困ってしまったりといったことが起きてきたり……と、日常生活に支障が出てきた場合は、これは一度受診されて相談してよいタイミングではないかと思います。

ご家庭でいろいろ試すこともできなくはないですが(例えば、石鹸手洗い10秒2回で、菌は0.0001%まで減ります。というわけで2回で十分だから2回に減らそう!など。そもそも水洗い1回だけでも、菌は1%まで減ります。確実に汚れたなという時は2回、ちょっと汚れたかもくらいなら水洗い1回で十分かも?)、それが実行できるなら悩んでないよ、こんなに疲弊してないよ……というのが正直なところではないかと思います。

餅は餅屋、困った時にその荷物を半分預けるつもりで、ぜひ一度受診して、お困りの内容を相談されてみてください。(心の負担が大きすぎる場合は、お薬も上手に使いながら、どうやったら食中毒などの対策もしつつ、うまく疲弊しないように生活していくか、考えていくことになると思います。)

受診先としては、精神科や精神神経科と標榜しているところがおすすめです。もし敷居が高い場合は、心療内科と精神科の両方を標榜しているところでもOKです。


少しでも早くその疲れを減らし、また日常を笑顔で送れるようになることを心からお祈りしております。


参考

強迫性障害|こころの情報サイト

https://kokoro.ncnp.go.jp/disease.php?@uid=MiyHEH6ZUZDxDeYX

手洗いの時間・回数による効果

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000105095.pdf

お忙しい中ご回答いただき誠にありがとうございました。
水洗い1回でも1%まで菌を減らせると知り、少し気持ちが軽くなりました。それでも疲弊する状況が続くようなら受診することも検討したいと思います。優しいお言葉ありがとうございました。

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2023年04月11日 00時31分


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