指名：高橋怜奈/産婦人科医YouTuber 先生

妊婦がコロナ感染した場合の胎児への影響について

30代女性

妊婦がコロナに感染し、胎児にも胎盤を通じて感染してしまったというニュース記事を読みました。
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-infants-idJPKBN2W4043
ワクチンがまだ利用できなかった時の話とのことですが、ワクチンを打っていれば、母体が感染しても、胎盤を通じて胎児に感染することはないのでしょうか？
現在妊娠中で、ワクチンを4回打ってありますが、心配になり質問させて頂きました。
どうぞ宜しくお願い致します。

回答済み

産婦人科

user_icon高橋怜奈/産婦人科医YouTuber先生

ご質問ありがとうございます。

そして、ご懐妊誠におめでとうございます。


コロナワクチンを打っていれば、母体が感染しても胎盤を通じて胎児に感染する事はないのか、というご質問ですね。


現在ご妊娠中との事で、感染の事、赤ちゃんの事、日々変わる体調など、ご心配な事が多いと思います。


妊活中、妊娠中のワクチン接種も推奨されており、ご質問者様はワクチンを4回接種されたとの事、素晴らしいと思います。

妊娠中にmRNAワクチンを接種した方の臍帯血や母乳を調べた研究では、臍帯血や母乳中にもコロナウイルスに対する抗体があることが報告されています。

またmRNAワクチンを接種した妊婦さんが獲得した抗体も胎盤を通過して胎児に届く事が報告されています。

そして出生後の赤ちゃんは、母乳中に分泌される抗体によって守られます。


ワクチンを打っていれば母体が感染しても赤ちゃんに感染しないのか、に関しては絶対感染しないとは言えないけれども、リスクを下げられる可能性が高い、と考えて頂けるのがよいかと思います。


現在マスクの着用が緩和されてきていますが、妊娠中はコロナ以外でも感染による影響を起こしやすいため、引き続き手洗いや、適宜マスクの着用をご自身や周りの方にも協力してもらう必要があるでしょう。


以上ご参考になれば幸いです。

また何かご不安なことがありましたらいつでもご相談くださいね。

そして元気なお子様にお会いできる事を心よりお祈り申し上げます。

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2023年04月12日 09時53分

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高橋怜奈/産婦人科医YouTuber先生

産婦人科, 婦人科, 美容外科

YouTuber、産婦人科専門医、指導医、がん治療認定医、性教育認定講師です。生理、更年期、癌、セックス、婦人科形成手術、なんでもご相談ください。
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