指名:こどアレ@小児科&アレルギー 先生

特異的IgE数値の急上昇について

10歳未満男性

4歳男児、卵と乳のアレルギーあります。(どちらも完全除去)

先日一年ぶりの血液検査があり、
その結果、数値が急上昇しているものがありました。
牛乳(去年8.46→今回28)と
カゼイン(去年9.26→今回31.5)
です。

特異的IgEの数値とアレルギー反応は必ずしも比例しないということは何度かツイートでもお見かけしたのですが、
今回のように急上昇した場合は
どういったことが考えられますでしょうか?

また、ここ3年以内に卵の負荷試験は2回行ったのですが
牛乳は一度も行っていないこともあり
そろそろ負荷試験を考えていたのですが
この数値が急上昇したタイミングでの負荷試験はリスクが大きすぎるでしょうか?

お忙しいところ恐れ入りますが
ご回答いただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。

回答済み

小児科

ご指名でのご質問ありがとうございます。特異的IgE値の上昇について、4歳のお子さん、「卵と乳のアレルギー(どちらも完全除去)、先日1年ぶりの血液検査、牛乳(8.46→28)、カゼイン(9.26→31.5)と上昇、どういうことが考えられる?このタイミングで負荷試験はリスクが大きい?」というご質問でした。

ぜひ主治医の先生にお聞きすべき質問ですが、参考に僕の考えも書いておきます。特異的IgE値の上昇についてですが、総IgE値の上昇はどうでしょうか?年齢と共に総IgE値が上昇する傾向ですが、皮ふの状態が悪化すると上昇する傾向があります。あくまで傾向ではありますが、総IgE値が上昇している際は、特異的IgE値も上がりがちとなります。総IgE値や他のアレルゲンの特異的IgE値の上昇が無く、ミルク/カゼインだけ悪化した際は牛乳アレルギーが悪化している可能性はあります。

食物経口負荷試験の実施については、専門医の間でも考え方の差がありますので、しっかり主治医の先生にご相談されると良いかと思いますが、僕であれば、4歳さんで「食物経口負荷試験を実施したことが無く完全除去」ということは出来れば避けたい、少しでも食べておきたいとは考えます。少しずつ食べることで、食物アレルギーが治りやすくなる、食材に慣れる、などのメリットがあります。もちろん、当初の牛乳アレルギーの症状が強かったかどうかも関係しますが、おそらく1∸2年以上前のことでしょうし、個人的には検査結果はあくまで参考として、やはり食物経口負荷試験の相談をしてみるかと思います。特異的IgE値が上がっている時ほど症状が出やすいのは事実ですので、食物経口負荷試験の実施量を減らし出来るだけ症状を出さずに負荷試験を終え、少量であれば安全に食べられることを証明するような負荷試験の作戦にするかと思います。「少しでも食べたい」と「安全に食べたい」をいかに両立出来るかが専門医の腕の見せどころかと思ってます。ただ、あくまで、僕個人の考えであり、症状を出さないよう食物経口負荷試験も工夫していますので、他の患者さんや他の先生にまでどんどん食物経口負荷試験を勧めている訳でもありません。ぜひ主治医の先生とご相談ください。

主治医の先生と直接お話ししている間では、なかなか聞きたいことがすぐに出てこず帰宅してから悶々と考えていたのでお聞きできてよかったです。大変参考になりました。ありがとうございました!

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2023年05月12日 20時52分


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