指名:相川晴(HAL) 先生

注射の時の親の声掛け・励まし方について

10歳未満女性

いつも先生のやさしい言葉でのツイートを楽しみに、勉強させていただいています。ありがとうございます。

4ヶ月の子の予防接種の時の親の声掛けについて、恥ずかしいくらい小さなことかもしれませんし、正解はないのかもしれませんが、相川先生のお考えがうかがえたら嬉しいです。

通っている小児科の先生が、淡々としていて、子どもへの声掛けがありません。治療への不満などはなく、今後も通い続けると思います。
ただ、「今日は◯◯の注射です、腕を出してください」「はい、終わりました。次は◯◯を打ちに来てくださいね」という感じで、子どもというよりは親の私に話しかける言葉しかありません。
子どもが注射の痛みでギャー!と泣いたとき、注射の前、最中、後に、親はどのように声をかけてあげたら子どもが安心できるのでしょうか。
いまは4ヶ月なので、すぐに痛みを忘れて眠っているように見えますが、これから大きくなり少しずつ物事が分かるようになったらどう励まして?労って?あげたら良いのかなと悩みます。
今は、Twitterで発信してくださっている先生方のツイートを参考に、「これから注射を打ちに行くね」「もう少しだよ〜」「これで強くなったね、痛いのがんばった!えらいね!」等と小さく声をかけています。しかし診察中にそんなことを言うと先生が悪者みたいで(?)、先生は良い気持ちがしないかなと思ってみたりして毎回悩んでしまいます。
ちなみに考えるきっかけとなったのは、最近話題になっていた「小児科医が採血や点滴の処置の際に親御さんを離席させる」話を読んだことです。

最後にはなりましたが、補完食の本も購入しました。読む前の、離乳食?補完食?大変そうで気が重い…というイメージから、私にもできそう!に変わってきたところです。これからもツイートを楽しみにしています!

回答済み

一般内科

ご質問ありがとうございます。


4ヶ月のお子さんの予防接種の時の親の声掛けについてのご質問ですね。


お子さんが小さなうちからしっかり声掛けなさってて素晴らしいと思います! わかってるかわからないかはわからないんですが、小さなうちから説明や励まし、よく頑張ったねと褒めてあげることは(多分)大切で、言葉自体はまだわかっていなくても、予防接種が怖くて嫌なことではないことなどが質問者さまの声や態度から伝わっているのではないかと思います。


先生にもいろいろいらっしゃるので、あまり怖がらせず淡々と進めるタイプの先生なんだろうなと思います。おそらく質問者さまのような声掛けで嫌がる先生はいらっしゃらないんじゃないかと思います(「言うこときかないと注射してもらうよ!」みたいな声掛けは大変心がくじかれますが)が、先生のキャラクターによるので……断言できなくてすみません。先生の動きを止めるような声掛けをしなければ大丈夫と思います。


声掛けのポイントとしては

1.正確な情報を教えてあげる

・嘘はつかない

2.感情は出していいと伝えてあげる

3.一緒に頑張ることを伝えてあげる

あたりでしょうか。


で、どんな感じにやるのがいいか。あくまで私のやり方ということでふんわり聞いていただけますと幸いです。


・ちっくんごっこをする

注射に行く日とは別に、お暇な時に「ちっくんごっこ」をしてみてください。ぬいぐるみと注射のようなおもちゃ(ボールペンみたいなのでも)、ティッシュを折りたたんだものをアルコール綿に見たてます。小さいシールみたいなのもあると吉。

「ぬいぐるみさんにちっくんしてあげるよ」

「最初に消毒するよ。わっ、冷たくてスースーするって」

「じゃあ今からお薬をちっくんします。ちょっとちくっとするけど、◯秒で終わるからね」

「ちくっ、いーち、にー、さーん、おしまい!」

「よくがんばったね! 頑張ったから最後にシールをぺったんするよ」


 ぬいぐるみ相手でもいいですし、お子さんにちっくんごっこでもいいです。少し大きくなったら、質問者さま相手にちっくんしてもOKです。なんとなく手順を知っておくと、びっくり度が減ります。


・注射に行く前に注射の意味を説明する

今日はお医者さんのところに行って、ちっくんするよ。○○っていういやなお病気があるんだけど、今日のちっくんをしたら、○○ちゃんの体の中でバイ菌さんと戦う元気パワーがむくむくむくってわいてくるよ。

でも、ちっくんする時は、ちょっと痛いよ。ちくってします。でも、すぐに終わるからね。

痛かったら泣いてもいいし、怒ってもいいし、「いたいよ!」って叫んでもいいよ。でも動いたら危ないから、動くのだけはがまん!

お医者さんも、看護師さんもできるだけ痛くしないように頑張るし、ママ(パパ)も一緒に頑張るからね。後ろでぎゅってして応援してるよ!


くらいの内容でOKです。伝わればOK。ちっくんが悪者じゃなく、一緒に頑張ることが伝わればOK。


3.注射の最中

注射の最中は今されているような声掛けで十分と思います。1や2で説明した時の言葉を使ってあげたりして、消毒の時に「ひやってするね」とか、固定する時には「ぎゅってしてるよ」、「よし、動かないように頑張ろうね」「ちくってするけど、すぐに終わるよ」とか、こそこそっと囁いてあげたらいいかと思います。


4.終わったら

全力で労ってあげてください! 泣いても泣かなくても頑張ってえらい! すごい! これで元気パワーがわいてくるよ! 今日はゆっくり休もうね。

小児科でご褒美のシールをもらったらあげてもいいですし、そういうのがないようなところでしたら、特別シールを準備したりしてもいいかもしれません。(うちの子はもう大きいので、頑張った日は特別おやつを買ったりしてます)


といった感じでいかがでしょうか。少しイメージがわきましたでしょうか。

少しでも参考になれば幸いです。


(補完食の本も読んでくださってありがとうございます。少しでも肩の力を抜く手助けができたならなによりです!)



参考

https://www.jschild.med-all.net/Contents/private/cx3child/2009/006802/010/0173-0176.pdf


9

2023年06月09日 00時31分


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